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よく噛んで食べるために その【1】噛む回数を増やす工夫

2015年08月17日

“噛ミング30(カミングサンマル)”とは、一口30回噛むことを目標にするキャッチフレーズである。

硬いものや歯ごたえのあるものは、30回以上噛める。

しかし、軟らかい食物を30回噛むのは難しい。

いつの間にか飲み込んでいる。

そこで食品別の噛む回数について調べてみた。(注1)
http://www.chewing-gum.org/sosyaku/ 

まず、子どもの好きそうな食品について調べてみた。

すると、
バナナが7回
プリンが8回
カレーライスと納豆ごはんが23回
コロッケが25回
マグロの寿司が26回
ピザ29回
ゆで卵33回
フランクフルト32回
焼きそばとハンバーグは36回
となっていた。

いずれも噛む回数が少ないことがわかる。

さて、噛む回数を増やすために様々な工夫がある。

まず、包丁で食物を小さく切らない。

“厚く大きく切る”と噛む回数が増える。

カレーが好きだったら、ジャガイモを大きくする。
(図1)
スライド1

味噌汁の具も大きくする。

たったこれだけで噛む回数が増える。

その他、食パンは耳つきにする(耳なし52回→耳つき62回)。

リンゴは皮つきにする(皮なし40回→皮つき74回)(注1)

“たくあん”や“ちりめんじゃこ”など歯ごたえのある食材を少し混ぜる。

さらに野菜は、
(1)粗繊維を含む根菜類を多くする
(2)切り干し大根など保存食を使う
(3)繊維に沿って縦に切る

と噛む回数が増えるという。

ここまで書いたところで、実際に噛む回数を調べたくなった。

そこでカウンターを買って実験を行ってみた。

まず生野菜としてニンジン20gを
(1)みじん切り
(2)千切り
(3)スティック

・・と切り方を変えて、自分で噛む回数を測ってみた。

まず、みじん切りでは240回であった。

次に千切りにすると、297回になり1.2倍となった。

ところがスティックの回数を見て驚いた。

なんと489回と一気に2倍になったのだ。
(図2)
スライド2

切り方を少し変えるだけで、噛む回数は大きく変化することがわかる。

続く

(注1:齋藤滋・柳沢幸江:料理別咀嚼回数ガイド 可食部10gあたりの回数)

前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
⇒ http://leo.or.jp/Dr.okazaki/