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動物園の動物達も高齢化【7】野生のサルが最初に食べるのは?

2019年01月17日

30年あまり前「人間はなぜ歯を磨くか」という本を読んだ。

(図1)

そこに以下の問いが書かれていた。
「サルの目の前にぽんと割ったスイカがありました。
サルは、どこから食べ始めるかしっていますか?」
正解は”種”だった。

野生のサルは、まず”種”を食べ、その後”実”を食べるそうだ。
でも本当に種なのだろうか・・ そんな疑問を持った。
以来、動物園に行く度に飼育係や獣医師に、あるいは動物学の専門家に会うたびに質問してきた。
しかし誰も”わからない”・”見たことがない”・”試したことがない”・”今度やってみる”などと言われた。
唯一24年目にして、元旭山動物園 園長(現:札幌円山動物園 参与)の小菅 正夫 先生は”種”だと答えられた。

昨年、某動物園でこの質問をしたら、リスザルで実験することになった。
このサルは、体長30cm、尾までは40cm程度の小型で、色がリスに似ていることから名づけられている。
また、主として木の実や昆虫などを食べているらしい。
(図2)

サルは、本当に種から食べるのだろうか?
しかし季節は11月。
すでにスイカのシーズンは終わっている。
そこで柿で実験しようとした。
しかし、今どきスーパーにあるのは”種なし”ばかりだった。
そこで、カボチャで実験することにした。

まずカボチャを半分に切り、目の前に置いた。
リスザルは、どこから食べただろう?
(図3)

1:皮  2:種  3:実

やはり 2 の”種”から食べ始めた。
でも偶然、種から食べたのかもしれない。

そこで次にパパイヤで試してみた。
リスザルは、パパイヤのどこから食べただろう?
(図4)

1:皮  2:種  3:実

やはり”種であった”。
実も少し舐めたが、後はまったく見向きもしない。

我々は、カボチャの実を食べる。
でもどうしてリスザルは種から食べたのだろう?
そもそも、実と種はどう違うのだろう?
続く

参考:石川 純:「人間はなぜ歯を磨くか」 医歯薬出版、1986年.

 前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/