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喉頭・咽頭組み立て立体模型

2018年09月28日

現在、高齢社会のため脳血管障害による摂食嚥下障害が急増している。
そため読者諸兄も多くの本を読まれたり、講演会に参加されていることだろう。

(図1)

摂食嚥下を理解するためにはまず解剖学の知識が必要だ。
ここが十分でないと、次のステップに進めない。

そこで久しぶりに、学生時代の解剖学の教科書を開けてみた。
しかし、骨学・筋学・神経学などは縦割りに書かれ相互関係がわからない。
次に局所解剖学の教科書を眺めたが理解しづらい。
図や写真の多くは二次元的な表現であるためだ。

(図2)

摂食嚥下は、舌・舌骨・喉頭などを一種の複合体として考える必要がある。

そこで東京医科歯科大学 硬組織構造生物学分野の准教授 田畑 純先生が、興味深いものを考案された。
田畑先生と言えば、現在 歯界展望「新・十二歯考」で連載をしておられる。
十二歯考の”ネズミ”から”イノシシ”までの歯について精細に書かれており、筆者にとってまたとない資料となっている。
また、国際宇宙ステーション(ISS)に設置された日本の宇宙実験棟”きぼう”で、魚類を使った骨代謝実験も有名だ。

http://www.tmd.ac.jp/dent/oan2/index.htm

さて、そんな田畑先生が考案されたのは「喉頭・咽頭組み立て立体模型」である。
それは喉頭・咽頭部を印刷した用紙を、ハサミで切り取り貼り付けて組み立てる紙模型である。

(図3)

早速、そのキットを手に入れた。
まず咽頭部と喉頭部を組み立て、最後に両者をクリップで留めて完成だ。
なるほど! 自分で組み立てると各部の名称や形態をよく覚える。
しかも、舌骨や気管、食道など三次元的な位置関係が理解し易い。
また構造がシンプルなので、リアルな模型よりかえってわかりやすいのだ。
(図4)

 

 

読者諸兄も院内のスタッフと一緒に勉強会などで作れば良いだろう。
きっと理解が深まるに違いない。
ちなみに、筆者が製作に要した時間は約45分。
せっかくなので、作り方を筆者のホームページに貼り付けた。

⇒ http://okazaki8020.sakura.ne.jp/cgi-bin/TB.mp4

 

これを見ればイメージが湧くことだろう。
詳しく知りたい方は,直接 田畑 純先生までご連絡を・・。

e-mail:officetb2@ybb.ne.jp

  前 岡山大学病院 小児歯科 講師
  国立モンゴル医科大学 客員教授
  岡崎 好秀
  ⇒ http://leo.or.jp/Dr.okazaki/