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“こいのぼり”が何匹見えますか?

2014年04月18日

先日、歯科医師国家試験の合格者が発表された。

新卒者73.3%、既卒者39.9%、全体では63.3%の合格率であった。

現在、厚生労働省のホームページ上で今回の問題が公開されている。

(第105回歯科医師国家試験問題および正当 厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/04/tp0420-02.html

そこで、国家試験の問題を解いてみた。

以前とは、異なり幅の広い分野から出題されている。

難問が多く、受験したら無事合格できるか少々不安である。

さて、本メールマガジンの読者にも、新人歯科医師もおられるだろう。

新しい門出に際し、心よりお祝い申し上げる。

しかし、歯科医師免許の取得は決してゴールではない。

これから歯科医師として生きていく、最低必要限の知識を得たにすぎないのだ。

本当のスタートはこれからである。

しかし、歯科界は年々厳しい時代を迎えている。

ますます舵取りが難しい時代になることだろう。

そんな先生方に“はなむけの言葉”を贈りたい。

さて、ここに1枚の“こいのぼり”の写真がある。

今から10秒間、この中に“赤いこいのぼり”が何匹いるか数えて欲しい。
(図1)

図1こいのぼり

何匹の“赤いこいのぼり”がいただろう?

それでは次に、“青いこいのぼり”は何匹だろう?

また10秒間、数えて欲しい。

何を言いたいのだろう?・・と少々訝(いぶか)しげに感じられたかも知れぬ。

“赤いこいのぼり”と言うと“赤”が見える。

次に“青いこいのぼり” と言うと“青”が目に付く。

マイナスばかりを探している人は、マイナスばかりが目につく。

プラスなことを探している人は、プラスなことが目に入る。

しかも、それらは心に深く刻まれるのだ。

嫌な人生を送っている人は、嫌なことばかり探している。

楽しい人生を送る人は、楽しいことを探している。

そんな、ささいなことに気がつくかつかないかで、人生は大きく変わってくる。

筆者の師匠、日本笑い学会の副会長であり産婦人科医の昇幹夫先生の言葉。

「人は死ぬ時、名誉も財産も持って行けません。
持って行けるのは、良い思い出だけです。
だから今世の役割は、たくさんの良い思い出を作ることです。」

なるほど!

せっかく歯科医師になったのだから、この職業を通じ楽しくて有意義な人生を送っていただきたいものである。

前 岡山大学病院 小児歯科 講師
モンゴル健康科学大学(旧:モンゴル医科大学) 客員教授
歯のふしぎ博物館 館長(Web博物館)
岡崎 好秀
⇒ http://leo.or.jp/Dr.okazaki/