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ウシの糞とウマの糞 よく燃えるのは? その1

2013年11月29日

モンゴルへ行き始めて20年の歳月が経つ。
最初に行った頃は、経済制度が大きく代わり混乱期にあった。
日用品が極度に不足し、デパートに行っても店員がいるだけで商品はほとんどなかった。
でも不思議なことに、子ども達のポケットに飴だけは入っていた。
そんな理由から、首都のウランバートルの子どもはむし歯が多かった。
当時の物価。
中国は日本の1/10、さらにモンゴルは中国の1/10だった。
すなわち日本で1本100円の歯ブラシは、モンゴルでは1万円の計算となる。
1本1万円では、歯磨きどころではないのが当然だ。

一方、現在のウランバートルは一変した。
建設ラッシュと同時に、大渋滞で車は動かない。
10分ほどで行けた距離が、1時間もかかる有様だ。
さらに子どもの齲蝕も増え続けている。
9月に幼稚園で歯科健診を行った。
4歳児の齲蝕罹患率は92%、それに重症齲蝕も多かった。
そこには、30数年前の日本の子ども達と同じ状態だった。

(図1)
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さらには、中国の国境沿い、そして中国からの幹線道路沿いに子ども達の齲蝕が増えているという。

さてモンゴルでは、もう一つの楽しみがある。
遥か彼方まで続く大草原を眺めることだ。
面積は日本の約4倍、国土の81%が牧草地である。
一日中、ヒツジやウシそれにウマが、のんびり草を食べ続けている。
遠くには遊牧民の住む移動式テントのゲルが点在する。

(図2)
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さて、大草原を歩いていると、草食動物の糞が目につく。
ウシは、ベッチャリ型。
ウマは、丸くて草が混じっている。
ヒツジは、小さくコロコロしているのですぐわかる。
これらの糞をアルガルと呼ぶ。

(図3)
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肉食動物ではバースと呼び言葉を使い分けている。
何故なのか・・・?
草食動物の糞は、植物繊維が多いためあまり臭わない。
しかも湿度が低いのですぐ糞が乾燥する。

(図4)
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遊牧民は、これを集めて生活必需品としている。
そう!寒いモンゴルでは、暖を取るため燃料になるのだ。
これが、呼び方のことなる理由だ。
草原が多いので、薪は少ない。
だから取りすぎると環境破壊につながる。

さて、ここからが本題。
同じ燃料でもウシとウマの糞では、使い方が違うのだ。
さて完全に消化されたウシの糞、草の混じったウマの糞、よく燃えるのはどちらだろうか?

(図5)
photo5

これが歯の話になるから面白い。
答えは次回のお楽しみ・・・。

 前 岡山大学病院 小児歯科 講師
 モンゴル健康科学大学(旧:モンゴル医科大学) 客員教授
 歯のふしぎ博物館 館長(Web博物館)
 岡崎 好秀
 ⇒ http://leo.or.jp/Dr.okazaki/