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ふしぎ・ふしぎ 咀嚼と健康 ~その2~ 【トラの監督、歯が命】

2004年07月20日

オールスター戦を終え、今年のプロ野球も後半戦に突入した。

今年の阪神は、昨年の勢いがないのが少々残念である。

そう言えば、昨年の優勝監督“星野仙一”著に歯にまつわる面白い文章があった。

本のタイトルは”夢 -命をかけたV達成への647日”。

この本の内容の一部を要約する。

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命がけだったこの2年

歯科医院会員の待合室にはよく、「元気な体は元気な歯から」とか「健康の母は健康な歯から」とかいたパンフレットが置かれてあるが、真実をついていると思った。

数年来友人でもある歯科医院で治療を継続していたが、大阪に来てから間遠になっていた。

しかし、今年の春、足掛け3年の治療が終わった途端、気分も爽快、歯も爽快、なんでも食べられるようになった。

これはもう大変に嬉しい。

そして、なんでも自由に、好きなものを食べられるようになると妙にも、チームの方も戦績も向上。

下顎が5・6歯駄目になり、中日の監督当時から通院し始めたのだが、私の場合は”インプラント”という治療法だった。

これはなかなか手間がかかって、集中的に行っても治療に半年、1年とかかるというのだが、名古屋から突然大阪に移り住むことになったものだから遅々として進まず、ついに今年の5月までかかってしまった。

この間、2年ほど痛んで、食事のたびに憂うつな思いばかりしていたのだが、治療がパーフェクトに完了した途端、その5月初めの名古屋遠征以降、4連勝、5連勝、4連勝と面白いように勝っていけるのである。

プロ野球選手は、若い頃から歯を食いしばって練習やプレーをすることが多いものだから、大半は中年期になると歯がボロボロになってくる。

身近かな所では、島野ヘッドコーチーなども40代からの総義歯。

それで真っ白で丈夫そうな、すばらしい歯をしているのだが、その島野ヘッドにも「監督、トラの大将の歯がボロボロでどないするんですか。牙剥いて戦えまへんで」とひやかされていたところだ。

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まさにトラの監督、歯が命である