2009年07月21日
現在、西日本の小学校を中心に急速に広がりをみせている“弁当の日”。
あなたはご存じだろうか?
この運動が教育界を揺るがし、さらには家庭や地域へ輪を広げている。
さて“弁当の日”だから、給食の代わりに保護者が弁当を作る・・と思われるだろう。
でもそれは大違い。
子ども達が弁当を作るのである。
これを発案したのは香川県の竹下和男校長。
PTAの総会で、秋から小学5・6年生に月1回。
献立、食材の買い出し、調理、後片付けを子どもだけがすると。
当然、子どもに調理をさせたら危ない・・という意見が続出した。
「そんなに朝早く起きられない。」「包丁を持たせると危険だ。」
「うちの子どもはガスを使ったことがない。」・・・・・・。
だからこそ、子どもに弁当を作って欲しいと校長は語る。
しかし、当初の心配は杞憂に終わった。
早朝から、子どもは眠い目をこすり弁当を作る。
そして、友達と自分の作った弁当を見せ合う。
どれもおいしそうな弁当ばかりである。
子どもの笑顔は、弁当を作った達成感で満ち溢れている。
こうなると親に手伝ってもらった子も、負けてはおれない。
次回から、自分で作ろうと思う。
誰でもやればできるのである。
“できない”のではなく,“できる機会を与えなかった”だけなのだ。
弁当作りの輪は、どんどん広がる。
ここで事例を紹介する。
1:友達からピーマン臭いと言われ、悲しい思いをしたが、自分も母親の食事を“おいしくない”と言っていた。
喜んで欲しい人からおいしくないと言われたら、どれだけつらいかわかった。
2:お母さんが病気だったので、お父さんの弁当を作った。
お父さんは喜び、会社で“うちの息子が作った弁当”と言って自慢した。
とってもいい話である。
食育の原点がここにありそうだ。
あなたがもし歯科校医をされていたら、PTAの役員をされていたら・・。
是非、学校に勧めたい活動である。
さらに詳しく知りたい方は
“「弁当の日」がマジックを起こした。”
(wutan記事、PDFファイル)
竹下和男講演集
http://bentounohi.kids.coocan.jp
>>岡崎先生のホームペ-ジ
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/