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ダーウィン医学5 声帯と咽頭腔

2009年04月06日

ヒトは、誤嚥を起こすリスクを増やせる代わりに“ある機能”を獲得した。
それは、我々にとって最大のコミュニケーション法である“言葉”である。

言葉というと、誰もが声帯を思い浮かべる。
声帯は、声帯筋と靭帯からできているヒダであり、吐く息を閉じた声門に当てることで震動し音が出る。

さてサルも声帯を持つ。
しかし、サルは決して話すことはできない。
仮にIQ200のサルがいても同様である。
どうしてなのか?

言葉は、咽頭腔の広さと関係する。
声帯は音源をつくりだす場所であり、ギターに例えれば弦にあたる。
しかし、ギターは、弦だけはじいても曲を奏でることはできない。
そう!
ギターの胴体は、中空のため音を共鳴させることができるのだ。
すなわち音波を共鳴させ、複雑な声にするのが調音器官。
これが咽頭や口腔、それに鼻腔なのである。

ヒトの二足歩行は、言葉と関係が深い。
二足歩行の獲得に伴い、気管や気管支、それに肺も下降する。
その延長で、喉頭の位置も下がり咽頭腔が広くなったのである。
しかしサルは、直立二足歩行ではない。
そのため咽頭腔が狭く言葉には至らないのだ。
ヒトが言葉を得たのは、二足歩行のおかげとも言える。

声帯や喉頭蓋は、言葉や誤嚥と関係が深いことについて述べてきた。
ところがだ!
これらは、他にも重要な働きがあるのだ。
この働きがなければ、歯科医師は形成や抜歯はできないのである。
どうしてなのか?

次回までのお楽しみ!!

 

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