2017年05月15日
テレビのゴールデンタイムには、クイズ番組が目につく。
どうして、この時間帯に多いのか?
その理由について考えてみた。
・話のテンポがよく、面白そうだなと思って見ていたらクイズ番組であった。
・ドラマや映画は途中から見てもわからないが、クイズ番組だったらいつでも入って行ける。
・早く正解が知りたいと思い、ワクワクしながら待っている。
・適度に知的好奇心をくすぐられている。
・間違ってもヘッ-そうか?と妙に感心するが、あまり恥ずかしくない。
・正解がわからないときは黙って見ている。その代り、知っている時には人に言ってみたくなる。
・ゲストの出演者と実際にスタジオにいて、クイズに答えている自分がある。
そうか!
いつのまにかゲストと時間と場所を共有している”視聴者参加型番組”となっている。
これこそクイズ番組の視聴率が高い秘密ではないか。
そう言えば、NHKの人気番組”ためしてガッテン”の立役者である元担当デスク北折 一氏が
「番組の冒頭でクイズを行っていたのですが、止めると視聴率が落ちましただからまた元に戻しています。」と言われた。
歯や口にまつわる講演会や授業もクイズ形式で行うと良いことがわかる。
さて、”クイズには二つのパターン”がある。
一つは、知識の量を競うパターン。
もう一つは、クイズをきっかけに、話題を広げていくパターン。
言い換えれば”質問型クイズ番組”と”発問型クイズ番組”と言うことができる。
ここで”質問型クイズ”の例にあげる。
クイズ:たばこに含まれる有害物質は、何種類位あるでしょう?
1:50種類
2:100種類
3:200種類以上
正解は、3の200種類以上。
しかし一般向には、多くの有害物質を含んでいることを伝えることが大切で、正確な数まで必要だろうか?
“質問”とは、相手がどれだけ知っているか(知識)を確かめるもの。
すなわち相手の基礎知識を把握するもので、これを発展させ興味を引くこと難しい。
それでは、”発問型クイズ”とは、どんなものだろう?
続く
前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
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