2006年11月06日
私は、顧問先には必ず自分で行って、自分の目でいろいろ見て帰るようにしています。実際の現場を見て、いろいろお話を伺って初めて、クリニックのニーズをとらえることができるからです。この現場でニーズや実際の姿をとらえることなしに、ご質問におこたえすることやちょっとしたアドバイスをすることはなかなか難しいものです。
そんな中で気づくことは、うまくいっている医院というのは、院長先生とスタッフの診療中の会話が少ないことです。誤解のないように言えば、会話というのはおしゃべりという意味ではなくて指示という意味なのですが、流れるように業務がこなされていくというのでしょうか、簡単な確認だけでリズミカルにスムーズに進行していきます。信頼関係ができあがっており、チームの中でお互いが理解しあえているのだと感じさせられます。
■□ 医院の夢と方針 ■□
スタッフには、院長自身を、院長方針を、医院の夢を理解してもらいましょう。
反対に、院長先生はスタッフを、スタッフの夢を、スタッフの希望を理解しましょう。そして、チームとして患者様とどうむきあうか、何を提供するのかを考えましょう。チームとして、医院としてのコンセプトができあがれば、患者様にもお伝えすべきことはお伝えしてみましょう。そして、患者様にどんなクリニックであるのかを理解していただきましょう。
■□ チームの輪と和 ■□
スタッフがにこにこ明るい医院。これは、とてもたいせつなことです。でも、魅力がそれだけなら、隣に新しい設備の整った、スタッフがにこにこ明るい医院が開院したら・・・。患者様はどちらに行こうか迷われるかもしれません。
しかし、コンセプトに共感されてご来院いただいている患者様は新しさだけでは心を動かされることはありません。
クリニックを理解されている信頼されている患者さまからは、チームの努力に対してありがとうという感謝のことばや、がんばって!という励ましのお言葉を頂戴します。こういった患者様からの励ましや感謝のお言葉は、チームにさらなるやる気と向上心をもたらします。チームのメンバーが喜び輝くことで、初めて医院が光輝くことが出来るようになります。そういったチームの喜びは、もちろん患者様へのよりよいサービスとして再び提供されるのです。
次回からは、こういったことについて具体的に考えて参りたいと思います。
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