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歯科医院経営について ~その11~ =効果的なリーダーシップのあり方=

2006年10月16日

■□ “集団”から“チーム”へ ■□
プロジェクトの組織では、必要な人数が集まっただけの状態(集団)と、“チーム”として機能している状態の2つがある場合、どちらにメリットがあるかは、ここで言うまでもありませんが、歯科医院の普段の業務においても、スタッフ一同が“チーム”として機能するようにしておくプロセスが必要です。

■□ “チーム”に必要なリーダーシップ ■□
ビジョン・ミッションを現場に理解・浸透させるために経営トップはリーダーシップを発揮することが大切なのですが、この“リーダーシップ”は、これまで、上の者の命令に従って下の者が動く「トップダウン型」のリーダーシップが主流でした。上下という力関係で成立していたともいえます。しかし、現在ではこうしたスタイルはメンバーに歓迎されず、必ずしも成果につながらないことが明らかになっています。本来チームとして機能するためには、指示待ちや上から言われたことをこなすのではなく、自ら率先し、工夫して動くことが許されているほうがスタッフの力が最大限に発揮されるのです。

■□ サーバント・リーダーシップ ■□
トップダウン型に代わり注目を浴びているのが、リーダーが部下の奉仕者(サーバント)になるという考え方、「サーバント・リーダーシップ(Servant Leadership)」です。患者さまに一番近い立場の現場スタッフに権限を委譲し、患者さまの声に対して、スタッフがもっとも力を発揮できるよう、院長先生が環境を整えていくという「ボトム・アップ型」のリーダーシップといえます。もちろん、スタッフは権限を享受するだけではなくそれぞれの責任が明確になるので、結果からの反省が次のより良い仕事へとつながることになります。

スタッフのそれぞれが、オープンに物が言え、検討し合い、行動できる組織。
これがチームなのです。歯科医院にミッションがあり、そのビジョンが明確になり、このチームが揃ってこそ、歯科医院においてもマネジメントが効果的に機能します。
 
 
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