2007年01月15日
スタッフが一丸として同じ目標に向かって努力すること、ともに戦うことが前提なので、ビジョンが共有できない場合には、望ましい結果はでません。淡々と業務をこなせば結果がついてきた時代は終わり、医業においても営利主義とは異なるけれど、無駄をはぶいた経営効率をはかることが求められてきています。一般企業でも環境への配慮や社会還元、顧客満足といったことが重要なテーマとしてあげられてきていることと同じだといえますね。工夫することが求められているのです。社会の要請も、医院の繁栄のための努力も同じ方向性を持っているといえます。
医院のミッションがあり、ビジョンも見えてきました。では、次にすることは?
ビジョンの実現のために何が必要かということです。ひとりひとりについてできること。少しハードルは高いがやってみること。そういった話し合い、努力がチームをより強固なものにしていきます。
漠然と思いついたことを気まぐれにするのではなくて、ビジョンの達成のために何をしなければいけないかを知り、実行に移していくことが大切です。たとえば、大学受験を思いだしてください。歯学部の試験の日程が決まっていて、それまでにしておかなければならないことを逆順に計画をたてて勉強されたと思います。試験までに3回問題集をまわし、そのために参考書をいついつまでに終わり・・・。ビジョンの達成のための計画・実行の流れは既に経験ずみなのです。このひとりでやっていたことを、今度は自らの医院で、スタッフを交えて実行する!と考えて頂くとわかりやすいと思います。
この科目は得意だから、この時間を不得意なあの科目にまわして・・などなど“戦略”をねって取り組んだ記憶の通り、まずは、医院の現状分析が大切です。いったい自分の医院では、何がどうなっているのか?スタッフを交えてディスカッションをしてみてください。収入が減ったのは、近くに新しい医院が建ったからですか?近くの会社が移転したからですか?駅の向こう側にショッピングセンターができて、人の流れが変わったからですか?新しい歯科医院がオープンしても続けて来られている患者様がたくさんいらっしゃるのはなぜですか?
いいことも、悪いことも全て紙に書き出してみます。スタッフのメンバーの中で、全員が気づいていたこと、Aさんだけが気づいていたこと。院長先生しか真剣に考えていなかったこと。いろんなことが見えてきます。
□■ 山中先生のホームペ-ジ http://keiei-kyoto.com/