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命の入り口第50食目

2009年10月05日

前号で紹介したビックコミック・オリジナル“玄米先生の弁当箱”はご覧になられたであろうか?

後編として“第50食目 命の入り口”(2009年10月5日号)も続けて掲載されていた。

さて後編にも、興味深いことがたくさん描かれていた。

例えば、「最近、一口で30回ほど噛むことが理想とされているが、現実にはそんなに噛んで食べることは難しい。」

そこで「シチューは具を大きく切り煮込み過ぎないように。」、
あるいは「サンドイッチはパンの耳を残して自然とよく噛むように調理する。」

こうすれば噛む回数を強制する必要もなくなるし、これ自然であることは言うまでもない。

さてこの中に元歯科医が登場する。

この歯科医80歳にしてすべて自分の歯を持っている。

彼は「すべての食べ物は体に有害だ!」と述べている。

この意味、おわかりだろうか?

「どんな食べ物も、人の体に直接入れば、ただの異物・・・。

体が過剰な免疫反応を示し、食物アレルギーを引き起こす場合だってある。

食べ物は口の中で咀嚼されて唾液と混ざり、消化され、初めて有益なものへと変化する。

だから、単純に“体にいい食べ物”なんて無い!」と述べている。

そう言えば、“食物アレルギー”を専門にしている小児科医師が口をそろえて言うことがある。

「食物アレルギーの最大の予防法は、よく噛むことだ。」

実に、面白い!

食物アレルギーは、異種タンパク(抗原)のまま体内に侵入するので、抗原抗体反応が惹起され発症する。

そこで、よく噛み食べ物の表面積を増加させると、消化酵素によりアミノ酸まで分解させやすい。

こうすれば起こらない。

余談ではあるが、もう一つ食物レルギーに関する面白い説がある。

“すべての食べ物がアミノ酸レベルまで分解されずに体内に入っている。”という説もある。

それでも食物アレルギーが起きなかった理由。

それは、体が飢えていたためである。

飢餓の状態では、体内に入ってからでも無理やり分解していたという・・・。

・・・だとすれば、増加した理由は飽食がもたらしたとも言える。

自然界の不思議と奥深さを感じる説である。

このマンガ、さらには生活習慣病で苦しめられていたアメリカの企業家フレッチャーが、最後にたどり着いた“噛む健康法”まで紹介されている。

そこで次回は、完全咀嚼法。

「フレッチャーイズム」について述べることにする。

 

>>岡崎先生のホームペ-ジ
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