2012年07月18日
あの人は“大ざっぱで明るい”からO型。
“几帳面で神経質”そうだからA型。 “細かいことを気にせずマイペース”だからB型。
“二重人格で・クールでドライに割り切る”のはAB型・・・など
血液型と性格との関係についてはよく言われる。
(図1)
テレビのバラエティー番組では、血液型を取り上げると視聴率が上がるらしい。
それでは、歯科医師にとってもっとも有利な血液型はなんだろう?
明るくてはつらつとしたO型は、患者さんに好感を持たれるに違いない。
細かいところにまで目が届く完全主義は、A型気質の特徴だ。
周囲にとらわれない自由な発想ができるB型も臨床では必要となる。
一方、合理的で冷静沈着なAB型気質も見逃せない。
しかし、周りを見渡せば自由奔放なA型もいれば、神経質なO型もいる。
性格を4つに分けて、本当に当たるものなのか?
血液型と性格は、どこまでお遊びで、どこから本当なのだろう?
ちなみに日本人の血液型の分布は、
A型 38.1%
O型 30.7%
B型 21.8%
AB型 9.4%
で、おおまかに4対3対2対1の割合となる。
さて、我が国の歴代総理大臣の血液型を調べてみたら、圧倒的にO型が多い。
実に半数がO型である。
(図2)
これなら統計学で検定を行なうと有意な差がでてくることだろう。
日本の舵取りを行なう首相だから、外交的で実行力のある人物が好ましい。
戦前の新聞においても、外交官はO型に限るとの記事まで出てきた。
(図3)
実は、筆者は血液型と性格は関係ないと思ってきた。 しかし・・・である。
血液型の地域分布を調べると、日本ではA型が多くB型が少ない。
しかし、インドやタイでは、A型よりB型が多い。
一方、イギリスやフランス、アメリカの白人はB型が非常に少ない。
さらにアメリカの先住民族は91%、南米のペルーで75%とO型が圧倒的に多いのだ。
どうして、これら4つの血液型には地域差があるのだろう?
もともと1/4ずつあったものが、何らかの理由でこの割合になったのか?
それとも、ある一つの血液型が分化して4つになったのか?
さらにおもしろい話がある。
病気と血液型との関係である。
O型は病気になりにくく元気な方が多い。
一方、A型は、病気になりやすいのだ。
病院(外科系)の入院患者は、A型はO型の1.94倍もある。
糖尿病や心疾患等も多く、A型は病気の宝庫と言そうだ。
どうしてこのようなことが起こるのだろう?
次回から、このヒミツを探ってみる。
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