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なるほど ザ保健指導&健康教育【4】アイス・ブレイキング

2017年04月17日

“アイス・ブレイキング”(Ice breaking)という言葉がある。

講演会の前には、聴衆者は、
“面白い話だろうか?”などの期待と不安が入り混じった状態にある。

話す側と聞く側の間には”緊張”という”見えない氷の壁”があるのだ。

これをジョークなどで壊し、お互いがリラックスできる状態にすることを”アイス・ブレイキング”という。

日本では”つかみ”と言ったほうがわかりやすいだろう。

さて話しの上手な講演者は、冒頭で必ず”つかみ”がある。

専門的な講演会では必要性は少ない。

しかし、一般向けの方々には上手に使いたいものである。

そこで、ここで簡単な”つかみ”の極意を紹介する。

それは聴衆者を参加させることである。

すなわち、頭や体の一部を使うように誘導するのだ。

一般向けの講演を例にしてみよう。

例えば、あなたに次のように言ったとする。

[筆者]

さて最新医学によれば、耳の穴を見ると、認知症になりやすいかどうかがわかるそうです。ちょっと隣の方と耳の穴を覗いてください!

[あなた]

“いったい何の話が始まるのだろうと思ってワクワクするだろう”

本当?? 冗談だろう!!と思いながら覗くかもしれぬ。

ここで聞かせる姿勢を作る。

これもアイス・ブレイキングの一種である。

[筆者]

どうですか!耳の穴の中に書いてあったでしょう!私はボケルって・・・。

[あなた]

“キツネにつままれた様子”

[筆者]

日本語で書いてあるのではありません。実は”耳クソ語”で書いてあるのです!

[あなた]

???

[筆者]

ここで両手の人差し指を耳の穴に入れ、顎を動かせて下さい・・・、顎の関節が動くことがわかります。

[あなた]

“顎が動くと関節頭も動くことを実感する”

[筆者]

そう!顎の関節が動くことで、溜まった耳クソが自然にはがれ落ちるのです。
これは友人の小児歯科医から教えてもらったのですが、イギリスの家庭医学書に書かれてあるそうです。

[あなた]

ヘエー

[筆者]

噛むことが認知症の予防になると言われます。だから、噛むことが少ない→耳クソがたまり易い→認知症になる可能性が高いとなるのです。さて、ここで口の中にツバをたくさん貯めてください。そして、ツバを眉に塗って下さい。この話を本気にして、”耳の穴をのぞくとボケルと聞いてきたから・・”と周りの方に言いふらされても困ります。あくまで、これは”眉ツバ”の話です。

・・・とこんな感じです。

一度あなたも試していただきたい。

続く

前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/