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歯科医師の宝物 日本の宝物

2009年11月02日

曻地(しょうち)三郎先生のお名前をご存知であろうか?

福岡教育大学の名誉教授であり、我が国で最初の障害者施設“しいのみ学園”の創設者でもある。

これだけでも立派な先生であることがわかる。

しかし、凄いことがたくさんある。

実は先生。

御歳、なんと百三歳。

毎週のように講演で日本各地を廻られているだけではなく、毎年世界一周講演旅行までされている。

NHKの“百歳バンザイ”や敬老の日ごとにテレビに出演されているので、ご覧になられた方も多いと思う。

 

先日、福岡のご自宅に訪問させていただいた。

しかし、どう見ても百三歳には見えない。

背筋はピンと伸び、歩くのも早い。

七十代後半の元気な方・・というイメージがぴったりである。

先日、敬老の日の取材にきた某テレビ局のカメラマン。

あまりにお元気なので上司から「年齢が違うのでは?」と言われたそうだ。

確認のためパスポートを見せて、信じていただけたとのこと。

さて先生の若さの秘密。

まず、第一に「一口、三十回噛む」こととおっしゃる。

生後病弱であったため、母親から教えられたそうである。

この母親、フレッチャーイズムをご存じだったのである。

それ以来、百年間にわたって、これを実践されている。

しかも三十回は、最低限の回数である。

歯科医師としては、先生のお口の状態が気になるところだ。

実は先生、七十五歳で総義歯となった。

その義歯で一口三十回を実践しておられる。

しかもレストランに行けば、ステーキを頼まれる。

餅や煎餅、たくあんやピーナッツ、何でも食べられるのだ。

噛める総義歯のおかげで、今の先生があることがわかる。

噛むことで唾液の分泌も促され、義歯の吸着にも影響するのだろう。

まさに先生の健康の源は“噛める義歯”である。

これこそ“歯科医学の勝利”ではないか。

先生こそ、“歯科医師の宝物”と言える。

いやいや、それだけではもったいない、まさに“日本国民の宝物”なのである。

先生は、健康の源が噛める義歯なのに、保険点数が低いことに気づかれ、前厚労大臣に手紙まで書かれた。

さて、この記事を読まれ“ぜひ会でご講演を・・・でもお歳が・・。”と躊躇されるだろう。

しかしである。

秘書の方にお聞きすると,すでに2年先の申し込みまであるという・・。

それだけお元気な先生だ。

是非、“歯科医師の宝物”を読者の方々にもご覧いただきたいと思う。

 

*昇地三郎先生のホームページ
http://www.bekkoame.ne.jp/~kogatac/new_page_56.htm

*九州歯科医学大会で加藤武彦先生と語る
http://blogs.yahoo.co.jp/shiinomi100/55373030.html

*歯界展望(医歯薬出版) 加藤武彦先生と対談
(歯界展望 2009年9月号に掲載)
http://blogs.yahoo.co.jp/shiinomi100/56923402.html

*NHK百歳バンザイスペシャル
http://blogs.yahoo.co.jp/shiinomi100/54756002.html

 

>>岡崎先生のホームペ-ジ
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/