2009年06月01日
これまで、「小学校3年生がわかるように話をすれば誰もがわかる理由」ついて述べてきた。
さて、1枚のチョコレートを“1度に食べる場合”と“3回に分けて食べる場合””では、どちらがむし歯になりやすいだろう?という問いがある。
これに対し「3回に分けて食べた方」と答える。
その理由としてステファンのカーブを用い、歯の脱灰pHより低下する回数が多いと話している。
ところ・・・・・・がである。
以前、pHについて習うのは、高校生であると述べた。
すなわち小学生には、この図を利用し話をしても伝わっていないことになる。
それでは、小学生がわかるようにするために、どのように話せばよいだろう?
さて抽象的概念を具体的概念に置き換える方法。
それは“例え話”を使って説明することである。
「3回に分けて食べた方がむし歯になりやすい。」ことを理解させるためにはどう説明するか?
ここで少し“頭の体操”をしていただきたい。
さて筆者は、以下のように例え話をしている。
「○○君は、1日の食事を朝・昼・夜の3回に分けて食べるのと、朝に1日分を食べるのとでは、どちらが元気になる?」
このように聞けば、誰もが「1日3回!」と答える。
「そう!だからむし歯菌も3回に分けて食べたほうが元気になる。
だからむし歯になりやすくなる。」
このように話せば、抽象的概念が具体的概念となる。
いかがだろうか?
“子どもだから、わからないだろう・・。”ではなく、“子どもでも、わかるような話の組み立て”が、大人でも理解しやすい表現につながる。
次回から、例え話の使い方についてさらに深く述べてみよう。
>>岡崎先生のホームペ-ジ
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