2007年03月05日
よくセミナーなどでも先生方から、スタッフとのジェネレーションギャップを感じるようになったとか、嫌がられないようにスタッフルームにはいかないようにしていますなどというお話を伺うことがあります。四六時中べったりというのも、確かに息がつまるかもしれませんが、適時にスタッフとの良好なコミュニケーションを持つというのは、とても大切なことです。
院長先生の思いと、スタッフの思い、そして患者様のお気持ちの3つのそれぞれが満たされることが良い経営環境を生みだす最良の要素です。
■□ SWOT分析 ■□
医院の強みと弱みの話し合いの中で、共通の課題を発見したり、新しい発想に偶然いきあたることがあります。分析は“気づき”のための作業といわれていますが、当たり前と思っていたことが、見方を変えればこんなにかわるのか!ということが少なからずみつかります。
他にも、医院におけるひとつの方向を作り上げる共通体験を共有するというプロセスを踏むことによって、スタッフが医院への貢献をじかに感じることができ、意識の改革から組織の活性化を期待できるメリットもあります。
大切なのは、スタッフ同士、また院長先生に対しても、気兼ねなく改善のための意見を戦わせることができる雰囲気です。だした意見がにべもなく一蹴されてしまうのであれば、誰も改善など考えないようになってしまいますが、受け容れてもらえること、考えたことが実行されることで、単に言われたことをやるだけの存在から工夫するスタッフへと変化成長していきます。ここでできた風通しのよいコミュニケーション環境は他にもよい影響をもたらし、医院の活性化に役立ちます。
■□ 分析からの戦略 ■□
分析結果から、医院の方向性を考えてみます。簡単に「増患・増収・自費診療・リニューアル」とよく言われますが、ひとつの公式がすべての歯科医院にあてはまることはありません。まわりの環境と自院にあった最適の方法を選ばなくてはいけません。
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| 外部環境
|機会(oppotunity)|脅威(Threat)
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強み | 積極的攻勢 | 差別化戦略
(Strength)| 強みと機会の相乗効果 | 弱みの克服
| | 機会を活かす
内部要因 —————————————————————————————————-
弱み | 段階的施策 | 防衛または撤退
(Weakness)| 強みをいかして、 | 守りに徹する、
| 脅威に対抗する |時には撤退の決断も
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もちろん院長先生の経営方針というものがありますから、ビジョン・ミッションと重ね合わせ、改革の方向を定めます。拡大路線でいくのか、利便性を売りに工夫をこらすのか、他にはない技術をアピールするのかなど、様々のパターンが考えられると思います。
□■ 山中先生のホームペ-ジ http://keiei-kyoto.com/