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歯科医院のための個人情報保護法対策Q&A

2006年05月01日

PCソフト「ウィニー」を介してのインターネット情報漏えい問題など、個人情報保護に関する事件などの新聞記事やテレビニュースも最近はあまりにも多く、珍しくもなくなり、おそらく世の中には「食傷気味」の人も多いのではないでしょうか?
法律には、「社会の制度を創る」という側面と「人間社会の自由を制限(規制、保護)する」という2つの側面があるものです。それらが、社会の変化(科学技術の進歩も含め)につれて「法改正」を繰り返しながらその完成度を高めて行くものなのでしょう。この個人情報保護法などは、その法の進化の過程を「まのあたり」にしているという感じがします。まさに、コンピュータ技術の進歩に、人間の価値観や法律が追いついていないという状況です。
その中で、私は今年1月歯科医院向けの個人情報保護法対策の本を書きました。そもそも「なぜ税理士が?」などということも言われたことがありますが、この本で私がお伝えしたかったのは(本を書いた理由)実は単純に次のふたつなのです。
 
1.コンプライアンス(法令遵守)
姉歯、東横イン問題、官製談合事件などはその象徴なのですが、現在の法令遵守の価値観は十数年前から明らかに変化しています。税金対策でもそうなのですが、「ダツゼイ」などは、得なことなど何もありません。目先の現金よりも重要な事は「現役引退時の収支」です。節税対策も改正法などへの情報量で大きな差がでるのです。法令制度を理解した上での正しい対策が、結局は医院の長期の安定経営に繋がるというのが、私の経営コンサルタントとしてのポリシーです。
 
2.患者さま第一主義
今まで経営コンサルタントとして多くの「繁盛歯科医院」を見させていただきました。その共通点は、院長先生の徹底した患者さま第一の医院経営方針でした。私はこの「個人情報保護法対策」はその最前線にある課題だと考えています。本の中でも書きましたが、「診療サービスの向上」であろうと「個人情報保護法対策」であろうが、最後は「人(院長先生、スタッフ)」次第なのですから。私がこの本を、難しい法律対策書というより、スタッフ教育の教科書になることをイメージして書いたのもそのためなのです。

この法律の改正の動きなど歯科医院経営にとって必要な改正情報は、今後も迅速に「ビバリーメール」の読者のみなさまにお知らせしてまいります。
また私のホームページにはこの本に掲載した歯科医院ですぐに使える多くの書式文例のファイル(MS-Word)をどなたでも無料でダウンロードできるようにしております。本だけでなく、是非そちらのほうもご活用いただければと存じます。