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税金の話 ~その6~ 「歯科医院の会計の話」

2007年12月03日

1年は早いもので、気がつけばもう12月になってしまいました。今年は、10月末からクリスマス・ツリーが飾ってあったり、11月下旬になっても、いつもの場所の木々のきれいな紅葉がみられなかったり・・と、日本独特の四季の楽しみが薄れてきてしまっている気がします。

この時期になると納税予測待ちなどではらはらされる先生もいらっしゃるかと思いますが、近くに医療モールができるとか、大きなマンションが建つなどの、よほどの大きな生活圏の変化がないかぎり、税金の予測はもっと早くに見えてきます。税務調査で嫌のひとつもいわれるようなギリギリの利益分散ではなくて、必要なモノを必要な時期にといった自然な投資やスタッフへのねぎらいなど、1年を通じて計画的に行いたいものですね。

■ 記録のすすめ ■
毎日使う窓口日計表ですが、最近じっとご覧になったことがありますでしょうか。お天気や気候が患者数に影響している場合もありますし、トレンド(流行)が雑誌やニュースでとりあげられたことによって、ホワイトニングなどの新しいものへの問い合わせが増えていることもあります。また、インフルエンザなどの流行によっても、患者数が減っていることもあります。毎年、月間の診療日数によって、だいたいの把握はされていると思いますが、すぐに忘れてしまいがちなので、メモ程度でもその記録をつけると傾向がはっきりしておもしろいものです。まずは、何かに気づくことが大切です。

■ 傾向の共有 ■
先生方が思っていらっしゃること、例えば、「今月は祝日が多いし、収入も少なくなりそうだな・・」ということをスタッフと共有できれば、なんらかの改善ができることも少なからずあります。スタッフとの話し合いの中から、年中無休で診療をされる先生や、他とは違った診療時間にシフトされる先生、特別のサービスを考えだされた先生もいらっしゃいます。また、そういう休みの多い月こそ、キャンセル率“0”をめざす!とスタッフと一緒に頑張られる先生もいらっしゃいます。

受付など患者さまとお話する機会の多いスタッフこそ、情報をキャッチするアンテナになってくれます。「歯科は、派手な宣伝ができるわけでもないし・・」と考えられがちですが、それは歯科医の先生全てに言えることで、ライバル医院も条件は皆同じなのです。その中で、自院を選んできていただくために、気づいたことから、ちょっとした工夫をひとつでも多く試してみませんか。