2010年05月17日
診療室はスッキリと、清潔感のある清掃ができています。
でも……いったん、スタッフルームに入ると、そこはゴミの山、床はホコリだらけ。
カーディガンが脱ぎ捨ててあり、お昼寝用のブラケットが散乱しています。
ロッカーにはステッカーや、不要な物が張り付けてあり、テーブルの上には、お菓子の袋・ゴミや雑誌が散乱し、使った食器もテーブルもそのままで清掃されていません。
「当医院は、清潔をモットーにしています」
「当医院の滅菌システムは高レベルです」
あなたの医院では、待合室で掲示している患者さんへの言葉と、スタッフルームの悲惨な状況とのギャップはありませんか?
私が考える医院清掃の完成形は、院内すべてのエリアを清潔に保つことです。
スタッフルームやバックヤードまで、完璧に整理・整頓・清掃ができてこそ、「清潔な医院です」を発信できる資格があるのです。
<スタッフルームの清掃が必要なワケ>
とくにスタッフルームは、体の疲れや緊張をリフレッシュするところです。
その場が乱雑でいろいろなものが目に入ってくるようでは、気持ちを落ちつかせることができません。
また、室内環境がきちんと整理・整頓され、清潔に清掃されていなければ、視覚的に気持ちを安定させるスイッチが切り替わりません。
休憩時間に体や気持ちをしっかり休めることができなければ、次の仕事に集中することができません。
歯科医院で働くということは、対人援助職として心身ともに安定した状態を維持しながら、仕事に向き合うことです。
つまり、患者さんに対して100%の仕事ができる集中力を求められているとともに、自身の心身をコントロールし、きれいな環境づくりに努める必要があります。
不潔な環境で仕事をすれば、体も、気持ちも不調をきたします。
長時間過ごす職場だからこそ、きれいな環境を目指し、毎日清掃や、定期的な整理整頓が必要なのです。
歯科衛生士としてプロフェッショナルであることは、バックヤードこそ清潔な環境を整える気持ちと術(すべ)を知っていること。
デンタルスタッフにも、細やかな気づかいができることが求められているのです。
<スタッフルーム整理整頓・清掃のチェックリスト>
1:テーブルの上に、携帯電話や私物を置いたままではないですか?
2:昼休憩時間が過ぎているのに、使用した食器やお弁当箱が出たままではないですか?
3:テーブルの上は、毎日清潔な布巾で清掃していますか?
4:椅子の上に、荷物を置いたままではありませんか?
5:ロッカーの扉に、ステッカーや私物を貼り付けていませんか?
6:不要な物がロッカーにそのまま放り込まれていませんか?
7:スタッフルームの手洗場を毎日清掃していますか?
8:冷蔵庫の上に、埃が積もっていませんか?
9:食器棚の中は、清潔に清掃されていますか?
10:室内や床掃除はできていますか?