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クリーンな歯科医院にするための6つのポイント【3】手洗い・手指消毒を習慣化する

2014年07月31日

≪こんな時は必ず手洗い・手指消毒を≫

子どもの頃からのしつけのひとつに「手洗い」があります。

幼稚園や小学校でも食事前の手洗いや遊んだ後の手洗いの習慣があったはずです。

みなさんが仕事をしている医療現場でも、医療従事者としての「手洗い=手指衛生」があります。
正しく手洗いできていないままで仕事に入るのではなく、出勤したら1日の流れの中、その時々できちんと手洗いを行います。

その上で、医療従事者として気をつけてほしいのは、「手指衛生」を行ったら、手指が消毒薬によって消毒されているのかをチェックすること。
これはスタッフ自ら意識して習慣化しなければ、なかなか身につきません。

手洗いをする目的のひとつは、微生物を伝播させないことです。

(1)患者さんに触れる前
(2)清潔な所や物に触る前
(3)体液にさらされた後
(4)患者さんに触れた後

これらは、治療時間中で診療補助についているか、歯科衛生士さんであれば施術中となります。

もちろん、手洗いだけではなく、手洗いの後に消毒薬を用いた「手指消毒」を行う場合もあるでしょう。

 

≪出勤から帰宅まで、各タイミングで手洗いを≫

もうひとつの手洗いは、出勤してから帰るまで、さまざまなタイミングで手洗いを行うことです。

朝、出勤したら外部の微生物を持ち込まないように手洗いします。

白衣に着替えて、診療室の中の準備作業などをスタートする前にも手洗いです。

診療途中、お手洗いにいく前といく後も手洗いを行います。

このように、いつも手を洗う習慣をつけることが大事です。

目に見えない細菌、微生物で汚染されたものだけでなく、歯科は唾液や傷つきやすい粘膜に触れる機会が多い職業だからこそ、正しい知識を持ち、習慣化しなければならないのです。

この手洗いの後には「手指消毒」です。
一定の速乾性擦式消毒用アルコールのジェルやスプレーで擦り込んだり、拭き取ったりします。

ジェルが少ないと消毒できませんから、量も擦り込む必要があります。

ネットで「手指消毒」などと検索すれば、ガイドライン(手洗いの方法や消毒の方法)を見ることができます。

その時の検索先は、厚生労働省や製薬会社のサイトがおすすめです。

手洗いの手順なども、プリントアウトしてお手洗いに貼っておくと、患者さんも正しい手洗いで感染を予防できます。

手洗いを正しく行ったら、あとは術者の感染を、防御するためのバリアとして、グローブを着用します。

グローブを着用しているから、汚染されないということではありませんから、意識して、手洗い→手指消毒を行うようにします。

このように、医療に携わっている人間は、一般人よりもより一層手指の衛生や手指消毒を知っている事が大事です。

 

≪皮膚にやさしい洗浄消毒薬を≫

手指消毒の方法の他にも、感染防止のためメンテナンスが大切なのは「手のお手入れ」です。

冬場はハンドクリームを塗ってお手入れするでしょうが、季節を問わず手のお手入れをして、さかむけになったり、皮膚の乾燥から表皮の荒れを起こさないように手入れしましょう。

ハンドクリームは、ナチュラルなもの、安価なもの、アロマオイルが入って臭覚から大脳へリラクゼーションさせる成分が入ったものまでいろいろあります。
好きな香りを付けて、お昼休みにハンドマッサージもすれば、仕事のストレスも解消されリラックスして診療に集中できます。

このように皮膚を健康に保つことも、医療現場で働く方には必要なことです。

最後に、手指洗浄に使用する洗浄液です。
これも皮膚に優しい洗浄剤や消毒薬などが入ったものを使用します。
皮膚にあわないものや、きつすぎる成分のものであれば、時間をかけてしっかり手洗いすることができません。

手の洗い方は、まず流水で洗い流し、洗浄消毒薬で泡立て、汚れを落としながら消毒するようにします。

また、洗った手をクリーンに保つためには、蛇口に触れないような設備がベストですし、タオルで拭き取るとふただび汚染することもありますので、ペーパータオルなどを使い、手指消毒のあとも考える必要があります。

医院をクリーンに保つ「手洗い」の基本を今一度見直すことは、その行為で使用する洗浄剤や薬剤、メンテナンスまで再考することになります。

ひとつでも多くのよい習慣をつけていけば、手からの汚染拡大を防止し、一層キレイな環境が整備されます。

クリーンな医院づくりの第一歩は、爪は短く切り、ハンドケアを行うことからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

株式会社ヒンメル
代表取締役社長
歯科衛生士
田上 めぐみ
⇒ http://www.himmel.co.jp