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歯科医院の清掃 ここがポイント【6】梅雨時の湿気対策と湿度を利用した清掃のコツ

2011年06月20日

ジメジメと湿度が高いこの時期ならではの湿気対策と、湿度を利用した院内清掃のコツをお伝えいたします。

まずは、湿気対策を行う候補場所をあげてみてください。できれば乾燥している状況がよい個所を思い描けば答えは見えてきます。

湿気を嫌う場所は、それぞれの医院でいろいろなエリアを思い出すかもしれませんが、多くは次のような場所ではないでしょうか。

・シンク下の収納庫
・薬品の保管庫
・石膏の保管庫
・掃除用具の収納場所
・ディスポーザブルのエプロンや紙コップの収納庫など

これらの場所は、油断していると湿度の高いこの時期、扉の中でカビの発生を起こします。

たとえば、シンク下などは、普段から水回りの中でももっとも湿度や温度が高い場所ですので、扉の中に保管された雑巾や薬液のストックなどに、カビを発生させないための注意が必要です。

また、石膏トラップが配置されているシンク下だけではなく、患者さんの洗口コーナーやスタッフの手洗いシンクの下にある小スペースの収納庫は湿度が上昇しがちです。

このような場所は、毎日使うスピットン用の掃除用具やスポンジを入れていたり、雑巾を干していたりすることが多い場所です。

このように考えると、意外と歯科の診療所は水回りが多く、常にカビをはやさない環境を考えなければならないことがよくわかります。

決してあってはならないことですが、大量に在庫を抱える医院では、段ボール箱で納品されたままのディスポーザブルエプロンや紙コップなど、通気が悪いと、商品に傷みやカビが発生したり、悪臭発生の可能性があります。

そこで、カビの発生を防止するために、梅雨の時期は「湿気をいかに逃すか?」そして「吸湿するか?」を工夫する必要があります。

そのために、次の3つの対策をおすすめします。

 

ひとつ目の対策として、湿気を吸収する用品「除湿剤」を利用することです。

ホームセンターなどで、押入れやクローゼット用として売っている、プラスチックケースの中に塩化カルシウムが入っているタンクタイプのものです。

密閉された扉の中などでは、そのエリアの空気中の水分を吸収し、液体にしてケースへ湿気を溜めます。

除湿の意味で、コストをかけず手軽に行える方法は、新聞を壁や配管周辺に立てかけ吸湿する方法です。意外と新聞紙は空気中の水分を吸湿してくれます。

 

ふたつ目の対策は「通気をよくする」ことです。

私は、医院清掃の相談を受けた際、あまりに湿度が高いと感じたエリアについては「終業時に扉を開けて、翌日まで空気を通してください」とアドバイスする場合もあります。

とくに、清掃用具が入った部屋で、除湿機を設置している場合などは、扉をオープンにして帰ると、翌日まで部屋の隅々まで除湿できます。

これからは、終業時に開けておいてもいい扉は開け、風を通せない扉の中には新聞を丸めて立てかけて除湿するなど、節電を意識していく時代ではないでしょうか。

 

3つめは、梅雨の時期、石膏はとくに注意して保管することが必要です。

密閉容器に使いかけの石膏を移す、容器の開閉をしっかり行うのは当たり前です。

すぐに使うからといって袋のまま使用したり、袋が開いている状態でクリップさえも留めていなかったりしたら、硬化不十分、石膏の荒れとクオリティがどんどん低下します。

やむを得ず、シンク下にしか石膏の予備や在庫を置けない場合は、密閉容器を使い、シート状やスリムタイプの除湿剤で、庫内の湿度をしっかり管理することです。

逆に、湿度が高いこの梅雨時期ならではの清掃仕事もあります。

それは、ガラス拭き掃除です。

ガラスの拭き掃除はこの時期が最適で、空気中の湿度を利用して空拭きすれば、ガラス窓はピカピカになります。

雨の日など、急なキャンセルで時間を余す場合は、室内から行えるガラス清掃をしてみてください。

雨の日は採光が柔らかく、ガラスの曇りがよくわかりますし、細かな繊維などの付着も防げますので、梅雨時はガラス窓をピカピカに、ていねいな仕上げができる絶好のチャンスとなります。