2010年05月06日
歯科医院では、ユニット周辺の清掃と同じくらい大切なのがトイレや洗面の清掃です。
いうまでもなく私たちは、仕事場が医療現場ですから、診療室以外の清掃も患者さんに不快な気持ちにさせない、一流ホテルのトイレ清掃より、もっと完璧に清潔な環境を整える必要と責任があります。
トイレは常にピカピカにしておきましょう。
スタッフはもちろんのこと、院長先生も、患者さんにとって、医院そのものが清潔に管理されているのかどうかの判断基準がトイレにある、と自覚しなければなりません。
歯科医院は、医療現場であるとともに、サービス業であることを、院内のコンセンサスとすべきです。
<トイレ・洗面所の清掃アドバイス>
トイレや洗面の清掃をレベルアップするためには、重要なポイントがあります。
それは、最低限1日一度は清掃を続けることです。
「そんなことは当たり前でしょう?」と、日々清掃を行っている方には、びっくりするような清掃間隔だと思いますが、現実には、毎日、トイレ清掃を行わない医院も少なくありません。
1日一度は、最低のルールだと考えで、毎日一度、二度と清掃回数を増やしていくと、とても綺麗になってきます。
清掃のレベルアップをするために、目標値を設定してみることも大事です。
たとえば、洗面所であれば、水垢は完全に取り除き、目地は「真っ白」にした後、「真っ白」な状況を継続させることや、鏡は一度くもりや汚れを完璧に取り、毎時、何分になったら、新品同様、くもりも手垢も水跡もない状況を継続するなどです。
よくレストランなどのトイレに行くと、トイレ清掃の時間とチェック項目が貼ってあって、誰が、何時何分に、どこを清掃したかがわかるようになっています。
サービス業は、ここまで徹底する必要があります。
スタッフ間で話し合って、どんな小さな清掃・掃除ポイントでもよいので、作業のゴールを決めてみてはいかがでしょうか。
<トイレ・洗面所清掃 チェックリスト>
1:トイレ便座の裏や表に、尿の飛び散り、汚れが付着していませんか?
2:水タンクは、上部、側面、裏側など毎日拭き掃除を行なっていますか?
3:水洗タンクの蛇口とシンクは、水垢が付着したり、白くなっていたりして、結晶化していませんか?
4:便器本体は、毎日清掃していますか?
5:便器本体の、水が溜まっている水面ラインに黒ずみや、カビの発生はありませんか?
6:トイレの水洗操作ボタンは、汚れていませんか?
7:操作ボタンや、タッチパネルケースに埃が積もっていませんか?
8:荷物置場や、壁面についているフックに、埃や汚れはありませんか?
9:洗面所の棚やシンク周辺に水が散っていませんか?
10:床、窓枠、鏡やガラスは、拭き掃除していますか?
11:患者さん用トイレ便座シートや消毒ジェルは、配置していますか?
12:便座カバーなどは、付けていませんか?(親切心で付けているかもしれませんが、かえって不潔な印象を与えます)