2010年04月19日
待合室の雑誌や本、コンサルテーションルームの書籍や資料、院長室の本の整理整頓をしてはいかがでしょうか。
とくに待合室の本棚は、患者さんの目につくところでもありますし、多くの方が利用するエリアです。
また、雑誌や本の入れ替えをしないと、汚れてきたり、破れてきたり、古い本ばかりになったりで、雑然としたイメージにつながりやすいところです。
どなたに見られても、スッキリと整理整頓されていると感じられる状況をキープすることが大切です。
本棚に整然とならんだ雑誌や書籍は、患者さんを思う気持ちの表れです。
(1)待合室の本棚の整理
新人スタッフ教育の一環として、待合室の本の整理整頓を任せてみてはいかがでしょうか?
誰にでもできる仕事でありますが、整頓するタイミングや本の並べ方のセンス、仕事をきちんとできるのかどうかなどといったパーソナリティチェックも可能です。
また、歯科衛生士業務や、受付業務だけではない医院全体の仕事を把握するのにも良い機会だと思います。
待合室の本棚整理は、古い雑誌や、ほころびた絵本をどのような状況になれば処分するかといった「処分=捨てる」整理から始まります。
次は整頓です。
毎日、何回、どういった状況になると「整頓=整える」のかなど、あなたの医院状況に応じて本棚の整理整頓を行ってみてください。
私は、待合室の本の整頓は、診療時間終了時に行うという大きなタイミングだけではなく、頻繁に整理整頓することが望ましいと思います。
そして、待合室に出て、本の片づけを行うことは、患者さんとのコミュニケーションが取れるグットタイミングであるとも考えます。
(2) コンサルテーションルームの書籍や資料
患者さんとゆっくりとお話をする場所がコンサルテーションルームです。
その場に雑然と置きっぱなしになった資料や、患者さんが話しに集中できない余分な物があるのは感心しません。
資料などはファイル棚に収納し、説明に必要な書籍などは扉やスクリーンを下ろして目隠しすることをおすすめします。
書籍棚や資料スペースは、スッキリした空間を演出すること、整頓されたスペースこそが、患者さんも集中して聞いたり話したりできる環境となります。
(3) 院長室の本の整理
いわゆる“積読本”が院長先生のお部屋にたくさんないですか?
随分古くなった月刊誌や書籍など、多くの情報が隠されたままに本の山となっていませんか?
それが落ち着くという先生方もおられますが、院長室に入るたび、気持ちが滅入るというスタッフもいると思います。
もちろん、外部者が誰も入らないというのであれば、それでもいいでしょうが、患者さんの誘導路の視覚に院長室が入ってくる場合や、患者さんとお話する場所としても使っているのであれば、毎日片づけるようにすべきです。
積読本の上は埃まみれではないですか?
患者さんに清潔な医院イメージを与えられますか?
患者さんは、きれいに歯を治してほしいという審美的要求に応えてくれるのか不安になってします。
院長室も、定期的な整理整頓が必要な場所と考えてください。
〔本棚の整理整頓 チェックリスト〕
1 本棚は、定期的に清掃していますか?
2 スタッフ同士で整頓のタイミングを決めていますか?
3 週刊誌や月刊誌は、最新号を揃えていますか?
4 老若男女誰でもが読みたいと思う本をチョイスしていますか?
5 本や雑誌は高さや幅、サイズを揃え、ジャンル分けして収納していますか?
6 本や雑誌は取り出しやすく、収納しやすくなっていますか?
7 本や雑誌は破れたり、汚れたりしていませんか?
8 本や雑誌は、定期的に処分し整理していますか?
9 歯科の知識に興味がある患者さん向けの本がありますか?
10 治療内容の資料や、医院方針の案内ファイルは置いてありますか?