2007年07月17日
当院では、患者様のお誕生日や何かの記念日に、ささやかな花束やプレゼントをお渡しすることがあります。これは患者様と担当の歯科衛生士の信頼関係によって行われています。ですので、するかしないかはそれぞれのスタッフが独自に判断します。もちろん患者様はびっくりされて、本当に喜ばれます。中には涙する方もいらっしゃいます。そんな感動される患者様をみて、そのスタッフは「私も頑張ろうと思った」と、仕事への熱意を新たにします。
そして、当院ではスタッフにも時々サプライズをしかけます。一番最初は私、院長の誕生日。その日は私とスタッフ数名がセミナー受講のため大阪にいました。セミナー終了後にホテルへ行き、まずここで私はびっくり。「はぁ~、やっと終わった」とホッとしながら入ったホテルの部屋が、一箇所だけスポットライトで照らされています。それはスタッフ一同からのおめでとうの言葉がつまった一枚の色紙でした。それぞれのスタッフが「おめでとうございます」の言葉に一言メッセージを添えてくれていました。「今日は日曜日だし・・・朝はスタッフと一緒に大阪に来たし・・・」と考えましたがつまり、すでに郵送されていたのです。チェックインをしたときにはその色紙はすでに届いていて、後ろでスタッフがニヤニヤしているのを気づかずにいたのでしょう。感動しながらもその後スタッフと夕食をとるためにレストランへ・・・そこで控えていたスタッフからは、シャンパンのプレゼント。これにはスタッフの名前がボトルに刻まれていました。今から一年間、一緒にセミナーに参加して頑張っていこうというスタッフからのプレゼントです。医院で留守番をしているスタッフからの想いもちゃんと届きました。
次に行われたサプライズはスタッフの柱である女性の結婚パーティ。彼女は開業からのオープニングスタッフで、スタッフからの信頼も厚く、医院に欠かせない存在です。そんな彼女が結婚するということで、サプライズパーティの計画は水面下でおこなわれました。もう一人の幹部を筆頭に、他のスタッフや友人からのメッセージを集め、私は以前に当院で働いていた先生やスタッフに連絡を取りメッセージを集めました。全く気づかれる気配もなく迎えた当日の限られた2時間。本人には「ミーティング兼昼食会」とうそぶいていたので、大成功でした。
そしてまた別のスタッフの結婚パーティー。彼女はお酒を飲むので、「幹部スタッフと残業」と偽って就業後に居酒屋に連れ出しました。以前にサプライズをされたスタッフを筆頭に計画が進み、圧倒的なチームワークで大成功。盛大にお祝いされて、たくさんのプレゼントももらって、この夜彼女は宇宙一の幸せ者になりました。
さて、このサプライズパーティですが、最初は「何かしよう」「びっくりさせて喜ばせよう」という気持ちから、みんなのアイデアや意見が集まってどんどん大きくなります。こうなればもう院長なんてそっちのけで、スタッフ同士楽しく事を進めます。女性スタッフはやっぱりこういうのが好きなのでしょうか・・・院長はニコニコと資金面で応援するのがいいのかもしれません!
こうして、患者様だけでなく一緒に働くスタッフにも気持ちを伝えること・・これが本当に大事で、される側はもちろんですが、する側の達成感が、仕事に対するモチベーションにつながるのかもしれません。