2001年12月03日
近頃は人に対するコミュニケーションや接客態度に関する研修会や講演が各地で開催されています。
そこでの内容は挨拶に関する姿勢、言葉使い、笑顔や電話での会話などが説明だけでなく実習なども取り入れて行われています。
これを読んでいらっしゃる皆さんもこのような研修会に参加された経験があるのではと思います。
歯科医院のスタッフにも接客態度の良し悪しが求められ、スタッフの意識の向上と患者さんへの接し方を良くすることによって、院内の雰囲気を高め、患者さんとの末ながい関係造りを促しています。
そんな中で気になる経験が一つ。
自分自身は相手に対し充分注意した態度を取っていると思っていらっしゃる“あなた”に限って無意識にやってるんですねー。
初めてお会いする相手の方には挨拶時に名刺を渡します。
皆さんの場合はむしろ渡される側ですよね。名刺を渡され受け取った時と受け取った後の行動はどうでしょうか。
受け取った名刺の名前と相手の顔を確認していますか?
頂戴した名刺の取り扱いをどうしていますか?
話に夢中で名刺を折り曲げたり、机上を名刺でコンコンたたきながら話をしたり、古新聞や古雑誌と同じように始末したり、無造作に棚の上に放り投げたり・・・・・ということを相手の目前でやっていませんか。
このような行為は、一般の企業では見受けられません。 こんなことは相手に対し非常に失礼な態度で、自分自身のレベルの低さを表しるのではないでしょうか。
ところが、歯科医院ではよくある行為で、私もこのような行為をされたことは一度や二度ではありません。
名刺は本人の身分を証明するものです。手のひらにおさまる大きさの名刺の中に入っている情報の重さを考えれば名刺の取り扱い方も自然と変わってくると思います。
名刺の扱い方で相手の人格判断でき、もちろん歯科医院の全体像が分かります。
名刺を介して全てが分かってしまうこと、誤解が生じかねないこと・・・、小さな紙片でも大きな意味を持っているのです。