2001年09月17日
今年の猛暑は、地球温暖化を思わせる暑さの連続でした。
人間だけでなく、犬も猫もみんなが暑い毎日を過ごした夏でしたが、まだまだ暑さは続きそうです。
そんな暑さの中で、ちょっと涼しさを感じる出来事がひとつ。
待合室で、院長先生の面会を待っている時に、外から70歳後半のご婦人が入ってこられました。
ご婦人は受付に診察券を渡し、待合室のイスに腰掛け、流れる汗をふいていらっしゃいましたが、口で「ハアー・・・」と息をしている様子から、暑いところを歩いていらっしゃったのがうかがえます。
その様子を受付の人は感じとったのか ご婦人に「暑い中を、歩いていらっしゃたのですか。よかったら冷たいお茶でもいかがですか?」と声をかけられました。
ご婦人は「ありがとうございます。」とおっしゃって、お茶を飲み干されていましたがとても美味しそうに飲んでいらっしゃいました。
多分、受付の方は、そのご婦人が何処から治療に通ってくるのか、交通機関は徒歩なのか、どれくらいの時間がかかるのかなど、知っていたかもしれません。
高齢者の体力を考えての受付の方の対応がとても自然で、周りの患者さんにも爽やかな印象を与えていました。
その患者さん個人のことをリサーチしているからこそ、「さりげない一言」が出てくるのではないでしょうか。
なにげない毎日を過ごし受付業務を行っている様子でも、こんなところにその受付の方の、日頃の患者さんとの付き合い方がうかがえます。
自然で、さりげない一言や行動なので、観察していなければ見過ごしてしまうような場面ですが それが患者さんには心に響くもので、患者さんを引き付けるものではないでしょうか。
気を張らずに患者さんに接することは、日頃からの「患者さん個人を知る」ことですね。