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田上流クリニック・クリーニング【10】チェア・ユニットを清掃しよう

2009年06月15日

見た目も管理が不十分で、清掃不足が見え見えなチェア・ユニットで仕事していませんか?

忙しいからといって、ユニットのメインテナンスを怠っていませんか?

いうまでもなく、ユニットは私たちの仕事の舞台です。

ユニットを大切に扱うこと、清潔に管理すること、定期的にメインテナンスを行うこと――そんな当たり前ができない医院では、良い仕事はできません。

昨今、患者さんが、靴を履いたまま診療を行うスタイルが増えてきました。

当然、ユニットの足元は汚れることになります。

綺麗に使い続けるためには、ひと手間をかけることが必要です。

私が訪問しているクライアントは、上履きを使用するスタイルですが、患者さんごとに、ユニットを清拭しています。

もちろん、消毒を兼ねた清掃ですが、忙しい中、スタッフは手を抜くことなく、毎回、きちんと清掃を行います。

拝見していると、こちらも気持ちがよく、すがすがしさを感じます。

患者さんも、せっせと拭き掃除する姿を見て、同じようにいい感じを持つはずです。

ユニットは高価な商売道具です。

そのユニットを清潔・綺麗に管理することは、長期使用できることにつながり、間違いなくコスト削減となります。

あわせて、ホースやオイル清掃、ベースンやバキュームタンクなども、日々掃除とメインテナンスを行うと、いつも新品同様の状態が保て、故障も減りますし、患者さんも気持よく治療を受けられ、良いことづくめです。

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☆田上先生のワンポイントアドバイス!
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ユニットの点検・清掃・管理のシステムを改めて見直しましょう。「目標は!新品同様を目指すこと」です。

┌【ユニットで忘れがちな清掃箇所】────────────────┐
│                                │
│ ・ヘッドレストの後部                     │
│                                │
│ ・ユニット足元の床面                     │
│                                │
│ ・フットコントローラ裏                    │
│                                │
│ ・ハンドピースホース                     │
│                                │
│ ・ハンドピースオイル貯留ボトル                │
│                                │
└────────────────────────────────┘

┌【清掃チェック項目】──────────────────────┐
│                                │
│ ①ライトアームは、毎日清掃をしていますか?          │
│                                │
│ ②ライトカバーは、定期的な清掃をしていますか?        │
│                                │
│ ③トレー周辺・上部は、毎日清掃をしていますか?        │
│                                │
│ ④チェアレザーは、専用スプレーで毎回・毎日清掃をしていますか?│
│                                │
│ ⑤ヘッドレストは、後部まで清掃をしていますか?        │
│                                │
│ ⑥オペレーティングスツールのキャスター周辺、         │
│  裏側も清掃していますか?                  │
│                                │
│ ⑦バキュームタンクの自動洗浄やフラッシング装置がない場合は、 │
│  毎日清掃・定期清掃を行っていますか?            │
│                                │
│ ⑧ベースン内は患者ごとに清拭していますか?          │
│                                │
└────────────────────────────────┘

開業時に、ユニット周辺の清掃システムをしっかり組めば、新人スタッフはもちろん、ベテランスタッフでも、ストレスなく掃除や管理が行えます。

作業マニュアルで、清掃用具や使用タオルを決めておくと、いつまでも綺麗に使えます。

たとえば、フリーアームは柔らかいタオルで清拭する、ライト周辺は傷がつかないクロスを使用するなどです。

また、水周りは見えないところにカビや悪臭の原因があります。

メーカーのメインテナンス方法にしたがい、細部まで清潔に管理しましょう。
高価なユニットを大切に扱う気持ちは、耐久年数を延ばすことだけではなく、患者アピールにつながり、費用対効果が高まります。

 

>>田上先生のホームペ-ジ
http://www.himmel.co.jp