MAIL MAGAZINE メールマガジン

田上流クリニック・クリーニング【9】医院の収納を効率的に整理整頓するコツ

2009年06月01日

あなたの医院では、新しいスタッフが入っても、器具・材料、その他在庫など、わかりやすいように収納されていますか?

業務中のスタッフ動線にムダはありませんか?

院内を整理整頓すれば、効率よく働ける環境になると思いませんか?

スタッフの多くは「この場所に元々あったから……」
「使いにくいと思っても勝手に移動できないから……」と、
整理整頓を率先して提案したがりません。

必要性を感じたスタッフも「いずれ手が空いたら……」などといって、結局はそのままです。

こうしたことは、思いついたら即行動で、新しいスタッフが在庫や器具を覚えられるよう、整理整頓してはいかがでしょう。

収納方法に統一性がない医院の新人スタッフは、仕事を覚えるまで時間がかかるものです。

すっきりと整頓された院内環境は、業務の能率を上げます。

重複発注した在庫をストックすることもなくなります。
そして、日常業務におけるムダが省け、スタッフの疲れやストレスも解消します。

なにより、
デットストックをなくすことは、医院経営にとっても有益なことです。

──────────────────────────────────
☆田上先生のワンポイントアドバイス!
──────────────────────────────────
収納のコツは「ここに収納されている意味は?」
「よく使う道具や器具が一番出し入れしやすい場所にある?」と考えて、整理整頓を行うことです。

┌〔院内の空気環境をクリーンにするチェックポイント〕───────┐
│                                │
│ ①器具・材料の使用優先順位を考えること            │
│                                │
│ ②眠っている在庫、期限の切れた在庫を集め、          │
│  不要な物は処分すること                   │
│                                │
│ ③処置ごとにアソートメント(集合)させること         │
│                                │
│ ④アソートされた材料の近くに関連する在庫を収納すること    │
│                                │
│ ⑤棚や引き出しに収納する場合、上下、左右に、         │
│  関連性を持たせること                    │
│                                │
│ ⑥ストックヤードがあれば、                  │
│  大きな物や量の多いものをそこにまとめること         │
│                                │
│ ⑦大きく、軽いものは、上部の吊り棚などに収納すること     │
│                                │
│ ⑧毎日使用する薬液などは、1箇所に収納し、薬液準備を始めること│
│                                │
│ ⑨清掃用具はひとまとめにすること               │
│                                │
│ ⑩サンプル品などはひとまとめにする(ひと箱に収納)こと    │
│                                │
│ ⑪モビールキャビネットに在庫を入れないこと          │
│                                │
│ ⑫モビールキャビネットの中は6割収納で、           │
│  いつでも掃除がしやすいようにすること            │
│                                │
└────────────────────────────────┘

たとえば、①の手順です。
使用優先順位を考え、収納位置を決定します。
優先順位は次のようなメヤスで決めます。

1) 毎日頻回に使用する器具・材料
2) 1日数回使用するもの
3) 1週間に数回使用するもの
4) 1ヵ月に数回使用するもの
5) 年間数回使用するもの

材料を一旦集合させ、各ユニットに準備や分配を行う歯科医院では、ユニットに近いところから順番どおりに収納します。

キャビネット使用なら、上段から下段へと順番に収納します。

注意点としては、同処置で使用する物なのに、あちこちに収納しないようにすること。

たとえ、スペースが空いても、そのまま空けておきます。

「ちょっと仕事」として、引き出しの中を清掃できます。

目一杯詰め込まないようにすれば、いつでも引き出しの中は、綺麗な環境を保てます。

 

>>田上先生のホームペ-ジ
http://www.himmel.co.jp