MAIL MAGAZINE メールマガジン

田上流クリニック・クリーニング【4】診療室内の清掃・整頓のコツ

2009年03月16日

診療室内は、少しでも清掃に手を抜くと、どんどん不潔になっていきます。
チェアに座ったとたん、患者さんは診療室をじっくり見ているものです。
診療室の清掃は見た目だけではなく、清潔に保つことが大切です。
1番目につくのは、ユニットのライト。次に診療室の天井や壁です。
ユニットのライトは、毎週○曜日にはカバーを外し清掃すると決めておきます。
もちろん、目立つ汚れはそのつど拭きます。
天井や空調付近の汚れは、大掃除をしているからと満足せず、ひと月に一度は係を決めて清掃してください。
大掃除なんて必要のない掃除システムをつくれば、常に清潔な診療室を演出できます。
きれいな医院であることを表現するためには、ユニット周辺の器具や機材に汚れやくもりがないように清掃します。
「滅菌しているからきれいだ」というのは、医療者側の自己満足です。
壁にかかっている絵画・時計・ポスターにも気を配り、整頓・清掃を行います。
ムダに人形や置き物を並べるのも、スッキリした診療室とはいえませんし、清掃レベルを低下させます。何も置いていない空間も必要です。

同様に、患者さんへの説明媒体も、ほころびがないかをチェックし、シリーズを統一させ、大きさや高さを揃え収納しましょう。
患者さんは、床のシミ、ワックスやセメントが付着していると、汚れている不潔な医院とイメージされます。
ワックスが落ちたら→取る、落とさないように→補助業務を見直す、セメントが付着したら→そのつど拭きとるなど、スタッフ1人ひとりの美意識を高めることです。

──────────────────────────────────
☆田上先生のワンポイントアドバイス!
──────────────────────────────────

大事なことは、スタッフに口うるさく思われても、院長先生がひとつの汚れを黙認しないことです。
そこを妥協すれば、あっという間に診療室が汚れてきます。
朝、患者さんが来院される前に、診療室の清掃チェックを徹底しましょう。

┌≪受付周りの清掃・整頓チェックリスト≫ ─────────────┐
│                                │
│①歯科材料収納棚は、セメントの粉など落ちていませんか?     │
│                                │
│②キャビネットの引出しは、消毒ガーゼで清拭していますか?    │
│                                │
│③レントゲンの機器の上部や、背面にホコリが積もっていませんか? │
│                                │
│④撮影後は、チンレストやハンドルは清拭していますか?       │
│                                │
│⑤天井の照明器具に、汚れはないですか?             │
│                                │
│⑥院内すべてのシンクはピカピカに磨けていますか?        │
│                                │
│⑦作業棚に印象材、石膏などの拭き忘れはないですか?       │
│                                │
│⑧デットストックをなくす在庫管理を行っていますか?       │
│                                │
│⑨シンク下配管の定期的洗浄は、専用洗剤で行っていますか?    │
│                                │
│⑩技工物管理は、整理整頓し、                  │
│ 院内で統一された流れを順守していますか?           │
│                                │
│⑪スピットンは、いつでも乾燥状態になるよう、清拭していますか? │
│                                │
│⑫診療に不要なものを捨てる勇気がありますか?          │
│                                │
└────────────────────────────────┘

 

>>田上先生のホームペ-ジ
http://www.himmel.co.jp