2005年09月05日
顧問税理士のメリットを前々回から、順番に説明して参りました。
今回はその最後(6)ファイナンシャルプランニングです。
「ファイナンシャルプランナー (FP)」などという専門の民間資格もあり、また確かに優秀な方が多いのも事実ですが、個別にFPに生命保険加入時にお世話になるとかではなく、医院の会計内容を熟知しているに、医院全般の経営も含め、先生ご自身の資産運用管理、相続対策等を「顧問税理士」お任せになる方が本当は良いのは言うまでもないでしょう。
「ファイナンシャルプランニング」とは何でしょうか?
同じ歯科医師の先生であっても、それぞれ、家族構成も異なれば、将来設計も違っています。
それを、「今の売上(医業収入)がいくらだから・・、今期利益がでそうなので・・」と、その年その年ごとの、いわば場当たり的なご提案をするのではなく、お年を召されたときのハッピーリタイアメントまでの先生ご自身のオリジナルの人生設計をもとに、”医院経営と院長先生両方のライフプランニング”のお手伝いをすることだと私は考えています。
大きく分けると次の3つの手順を進めていきます。
(1)現状の分析
まず、現在の年収 = 医業収入 - 必要経費 - 税金
1日何人の患者数で、何枚のレセプトで、家計の内訳がこうなる!という、現状理解をしていただきます。
家計も明らかになりますから意外なところにお金がでていっていたり、「使途不明金」があったりと、いろいろなことがわかります。
私の経験では、年間で2百万円程度の「使途不明金」が明らかになったケースもありました。
(2)次に、院長先生の人生のアウトラインを書きだします。
ご自分の年齢を中心に、ご家族の年齢、学齢を書き出し、必要経費を割り出します。いつ、お金が必要なのか。
まとまったお金のでていく時期が把握できます。また、相続や贈与に関しても、もらえる時期、渡す時期の再認識ができますので、
対策を考えておく上でも重要です。
(3)院長先生の夢です。
分院を持ちたい、医療法人にしてビルにしたい、毎年、年に一度は海外でゆっくりしたい、ヨットが欲しい。
などなど、いわば「生きる目標」です。目標があるから人生がんばれるのですから。
では、「この目標の実現のためには!」ということで、目標達成までの期間と、必要金額の計算、実現可能な数字、などなど、わりだしていきます。
そして、じゃあ、この3年間でここまでやって、次の3年で・・と具体的プランに落とし込んでいきます。
具体化すると人間、俄然やる気が違ってくるものです。
( 山中先生のホームペ-ジ http://keiei-kyoto.com )