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患者さんの言動から性格をつかむコツ【2】 こんな患者さんには、こんな対応を!≪Part2≫

2009年10月19日

患者さんの言動を観察して、性格をつかんだ効果的な対応を身につけてみませんか?

第1回に引き続き“こんな患者さんには、こんな対応を!”です。

患者さんの言動から、その対応の仕方をチェックしていきます。

 

★患者さんチェック! こんな患者さんいませんか?

1)待合室で:誰とでも仲良くなる社交的な患者さん!

隣に座っている見知らぬ人であっても、積極的に話しかけられる患者さん。

スタッフには、いつも愛想よく接してくる患者さん。

2)診療室で:多弁傾向な患者さん!

治療以外の話題、世間話や日常のことなど、次々と楽しそうに話してくる患者さん。

話し出すと一向に止まらない患者さん

3)治療の中で:気持ちを表現する患者さん!

「わぁ~!すごい!」「まぁ~!こんなに白くなるの?!」「あら、キレイ!」「嬉しい~!」などと表現的な口調が多い患者さん。

4)治療説明で:楽観的でアバウトな患者さん!

こちらの説明には、にこやかに応え、頻繁にうなずく患者さん。けれども、あまり理解している様子はなく楽観的な患者さん。

5)その他:ハキハキと意見を述べる患者さん!

ハプニングが生じた際には「とっても辛かったんですよ」「本当に困りました」など、はっきりと意見を述べる患者さん。

気持ちを入れ込んで訴えかけるような発言で、表情にも表れます。

 

★上記の内容の中で、3つ以上当てはまる患者さん!

その患者さんがこちらに期待することは「気持を重んじる」「承認」「賞賛」「尊重」です。

こうしたキーワードを押さえた対応こそが、患者満足度を高めます。

では、先ほどのシチュエーションでの効果的な対応をご紹介しましょう。

1)待合室で:患者さんの気持ちに訴えかける!

「寒くなりましたがお変わりないですか?」「その後、お痛みはいかがですか?」など、気持ちを気づかった言動は、患者さんにはとても温かく感じます。

逆に、事務的な接遇は、この患者さんにとっては、とても冷たく感じてしまいます。

2)診療室で:一度受け入れて(承認)から流れを変える!

このタイプの患者さんは、根底に“認められたい”という願望が存在しています。

次々と話す患者さんに対して「それは大変でしたね」「良かったですね」「よく頑張られましたね」などと、一度患者さんを受け入れ、ねぎらいの姿勢を示し、「では、先ほどのお話をしてもよろしいでしょうか?」と切り出すことで、話の流れをスムーズに変えていき、患者さんにとっても心地よく感じられます。

3)治療の中で:患者さんの気持への共感と賞賛を!

自らの気持ちを表に出すのが得意な患者さん。

こうした患者さんの気持ちへの共感は、信頼関係を深めていきます。

「頑張ったからですよ!」「とってもキレイになりましたね!」などの賞賛は、素直に喜んでくれる患者さんです。

4)治療説明の中で:重要なポイントは再確認を!

患者さんは、こちらの話にうなずいているものの、実は聞いてないことも少なくありません。

そんな時は「ここは難しい内容でしたが、ご理解いただけましたか?」「この注意点についてはよろしいでしょうか?」と、患者さんを尊重した上で、重要なポイントを再確認することで、スムーズに理解していただくことができます。

5)その他の対応:気持ちを理解する姿勢を!

このタイプの患者さんは、自分がどのように扱われるのかを重要視します。

それだけに気持ちを大切にしていくことが大事です。

まずは患者さんの訴えを聞き入れ、「お気持ちをお察しします」「辛いお気持ちが伝わってまいりました」など、患者さんの気持ちを大切に扱う姿勢が重要です。

 

明日からの診療に、こんなタイプの患者さんが来院されたら、是非、活用してみ
てください。