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スタッフの一工夫で人気歯科医院に【1】歯科診療室でのアロマテラピーの応用

2009年07月06日

はじめまして。
「こんなふうにしたら、患者さんに喜んでもらえたり、少し便利になったり…
…そして何より毎日の仕事が楽しくなったりしたらいいな……」と、私の日々の工夫を提案していきたいと思います。

今回から6回、お付き合いくださいね。

今回はアロマテラピーの診療室での応用についてお話していきたいと思います。

私は長い間、趣味でアロマテラピーを体調管理やリラックス・リフレッシュに使ってきました。

この「すぐれもの」を患者さんにご紹介したり、診療室でスタッフと共有したりできないかと思い、スクールに通い資格を取りました。

これで趣味の範囲を超えて、アロマテラピーの効用や方法を正しく、専門家として指導できるようになったのです。

とはいえ、堅苦しくならず「これなら、できそうかも!」と気軽に診療室で応用してみてください。

 

〔アロマテラピーの正しい使い方〕

診療室でアロマテラピーを用いる場合、もっとも手軽で、安全性も確かな方法は「芳香浴」です。

専用の容器に精油(エッセンシャルオイル)を少量たらし、香りを楽しむ方法です。

まず、使いたい場所の広さにあわせたアロマポットやオイルウォーマーを用意します。

電球の熱で精油を温めるアロマライト、電動式のエアポンプで香りを拡散させるディフューザーなど、さまざまなタイプがでています。

ただ、診療室なので、キャンドルで温めるタイプは避けたほうが安全かと思います。

診療室のどこに置くか、診療室の雰囲気に合っているものを選んでみてください。

最初は狭い範囲のものを用意して、スタッフや患者さんの反応を見て、次第に数箇所用意したり、広い範囲のものを用意したりすることをお勧めします。

 

〔精油(エッセンシャルオイル)の選び方〕

精油(エッセンシャルオイル)については、現在、日本では「医薬品」や「化粧品」に属するのではなく雑貨扱いになるため、さまざまな場所でさまざまな製品が「精油」として販売されています。

「精油」は植物から抽出された天然原料ですが、残念ながら「精油」に似た外見の合成オイルも多数販売されています。

合成オイルの香りを嗅いでも、効果は期待できないのでしっかり本物の「精油」を用意してください。

専門のお店でアロマテラピーアドバイザーにいろいろ聞いてから購入するといいと思います。

実際に歯科診療室で使う場合、私のお勧めの精油ですが、多くの人に好まれるのは、グレープフルーツ、オレンジスィート、ベルガモット、レモンなどの柑橘系です。

アロマテラピーというとラベンダーが思いつきますが、専門家の意見を聞くと、歯科診療室はもともと薬品のにおいがあるので、ラベンダーの香りよりも柑橘系のほうがマッチするとのことでした。

ほかにはペパーミント、ティートリーも便利な精油です。

 

〔エッセンシャルオイルの意外な使い方〕

緊張している患者さんには、コットンにラベンダーかオレンジスィートを1~2滴落とし、胸元においておくと、リラックス効果が期待できます。

花粉症のつらいスタッフには、ペパーミントやユーカリを1滴マスクに落としてあげてください。

掃除する際、水を入れたバケツにレモンを1~2滴落とし、水拭きするとさわやかに香ります。

ただ、精油はたくさん使えばいいものではなく、量をきちんと守ること、また「○○の効果があります」と、具体的に表示できないことを覚えていてください。

 

次回は、アロマテラピーをもっと診療室で活用できる方法を提案したいと思います。