MAIL MAGAZINE メールマガジン

ハッちゃんのウッカリ言葉日誌【2】電話番号をいただけますか?

2008年02月04日

歯科医院勤務のハッちゃんがウッカリ使ってしまった言葉を紹介し、山岸弘子のワンポイントアドバイスをお届けします。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

患者さん「初診なのですが、予約をお願いします」

ハッちゃん「はい、念のため、電話番号をいただけますか?」

患者さん「え?電話番号はあげられないけど・・・?」

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

───────────────────────────
☆ハッちゃんの感想
───────────────────────────

患者さんに「電話番号はあげられない」って言われて、「確かに!」って気がついた。

会員登録するときなどに、「電話番号をいただけますか?」と聞かれることが多いから、ついウッカリ私も使ってしまったけど・・・。

───────────────────────────
☆山岸弘子のワンポイントアドバイス!
───────────────────────────

「電話番号をいただけますか?」も、「お名前を頂戴できますか?」と同様に、相手に違和感を与える表現の一つと言えます。

「電話番号をいただけますか?」を敬語抜きの言葉にすると、

「電話番号をもらえますか?」

となり、おかしな表現であることがはっきりします。

おそらく、「電話番号をお聞かせいただけますか?」の「お聞かせ」の部分を省略した表現であると考えられます。

会話の時間を短縮するために使われはじめ、それが広まったと考えられますが、伝統的な表現をしたほうが、【信頼できる歯科医院】という印象を与えることができることでしょう。

────────────────────
○言い換え例
────────────────────

『電話番号をお聞かせ願えますか?』

『電話番号をお聞かせいただけますか?』

『電話番号を承ります』