モリタ デンタルプラザ / 歯科医療従事者のためのポータルサイト

まず、この絵を見てください。
 
 

 
 
この絵の見方は2通りあります。斜め後方を向いている若い婦人か、右を向いた老婆の横顔です。あなたはどちらに見えますか？

婦人の耳と老婆の目、婦人の顎と老婆の鼻、婦人のネックレスと老婆の口がそれぞれ対応しています。人によっては婦人か老婆のどちらかにしか見えない場合もあるでしょうし、婦人と老婆を交互に見ることのできる人もいるでしょう。しかし婦人と老婆を同時に見ることはできませんし、ひとつの見方をすると、なかなか元の見方に直すことも難しいのです。
 
 
如何ですか？皆さん、両方見る事ができました？人には思い込みってありますよね。それはこの絵のように、考え方が柔軟でない事。色んな見方が出来れば、悩みやストレスから開放されます。今回はその方法をお伝えします。
例えば、今日は雨が降っています。あなたはどう思うでしょう？「うっとうしい」or「やった！ラッキー」どちらでしょうか？この世の中は、物事の受け取り方で、感情が決まるのです。出来事があり→感情があるわけではありません。
出来事があり→受け取り方があり→感情が生まれる訳です。例えば離職、離婚という出来事は全員にとって不幸な感情という結果をもたらす訳ではありません。「やっとあの人と別れられた。私は自由よ」「組織から離れて、好きな仕事が自分の責任で出来る」と幸福に感じる人達もいるでしょう。
物事は受け止め方で決まるのです。

　　　　　┏━━━┓　　　┏━━━━━┓　　　┏━━━━━┓
　　　　　┃出来事┃ ≫≫　 ┃受け止め方┃ ≫≫　┃感情・結果┃
　　　　　┗━━━┛　　　┗━━━━━┛　　　┗━━━━━┛
　　　　　　　 A　　　　　　　　B　　　　　　　　　　C

これをＡＢＣ理論といいます。悩みやストレスの原因は『出来事』そのものにあるのではなく、『受け止め方』にあるという考え方です。
先生・患者さんから注意された→私は能力がない（劣等感）ではなく、先生・患者さんから注意された→私にアドバイスをして下さった→自分では気が付かなかった事に目を向けられた（やる気）という具合に、注意＝能力がないという思い込みから、事実は、良くなって欲しいという思いがあるから注意をする、という風に受け止め方を現実レベルに持っていきましょう。
色々な思い込みで人間は感情を引き出しています。皆さんも、他の「受け取り方」をして解決できる問題はありませんか？