2009年08月17日
今回は、ペットボトル空き容器で作るガーグルベースン2種類、子供向けのおもちゃをご紹介します。
どうしても出てしまう2リットル入り、500ミリリットル入りペットボトル空き容器、リサイクルに出すのはもちろんですが、工夫するといろいろ便利に使えます。
▼1▼ バキュームに接続するガーグルベースン
これは障がい者用ユニットには装備されているものを参考に、一般ユニットにもあるといいなと思い作ってみました。
高齢者、腰痛があり身体をねじれない方やスピットンに届かない方に使っています。
簡単に作れるので一度お試しください。
・用意するもの:2リットルペットボトル、ディスポーザブルバキュームチップ(またはバキューム用コネクター)、金冠鋏、アルコールトーチ、即時重合レジン(以下レジン)
・作り方
1.ペットボトルの上部15cmらいで切ります。
片側のみゆるいU時型に切り取ります(こうすると顎にきちんと当たりこぼれません)。
2.アルコールトーチで遠くから温めて、辺縁をまるめます。
鋏で切ったところは鋭利になるので必ずまるめてください。
火が近すぎると変形してしまうので、気をつけて!
3.口の部分に、レジンでバキュームチップを接続します。
バキュームチップを、バキュームに挿入する長さとペットボトルの口までの長さで調整し切断します(切断面が鋭利なときは研磨してください)。
レジンを適量混和し、ペットボトルの口と切断したバキュームチップを接着します。
ユニットによっては、バキュームのコネクト部分を変えられる部品(コネクター)があるのでそちらを使います。
その場合、接着ではなく、テックを作る要領で、ペットボトルの口を部品の形態に合うようにレジンで作ります。
バキュームに装着し使います。
吐き出したものが吸われてしまい、患者さんの目には触れないので不快感が少ないです。
次亜塩素酸消毒液に浸漬し、消毒して使えますが、費用がかからないものなのでディスポーザブルで使ってもいいと思います。
▼2▼ ガーグルベースン
1で使ったペットボトルの下部で作ります。
こちらは小児の患者さん、訪問診療などに使います。
・用意するもの:2リットルペットボトル、金冠鋏、アルコールトーチ
・作り方
1.ペットボトル下部15cmらいで切ります。
1と同じようにゆるいU次型に切り取ります。
2.アルコールトーチで辺縁を丸めます。
▼3▼ストローおもちゃ
母子健康教室をお手伝いに行ったとき、保育士さんが持っていた牛乳パックのおもちゃをヒントに、ペットボトルで作ってみました。
欲しい!作って!といわれるほどの人気です。
・用意するもの:500ミリリットルペットボトル、ストロー数本、研磨用エンジン、カーバイトバー、ビックポイント、マジックペン、シールなど
・作り方
1.ペットボトルに絵を描き、穴を開ける位置を決めます。
カーバイトバーで直径8mmくらいの穴を開け、辺縁をビックポイントで研磨します。
2.マジックペンで絵を描いたり、シールを貼ったり、カラフルな楽しいものにし、完成です。
3.ストロー数本を5~6cm切ります。
ストローを穴に挿して落としていくだけの簡単な遊びですが、複雑なゲームに慣れたお子さんたちもなぜか夢中。
兄弟がいたら競争もできますし、知らない子同士でも一緒に遊んでいます。
小さい子には、細かいものをつまむ練習にもなりますね。
このほかにも、2リットル、500ミリリットルとも、適当な大きさに切り、切断面をまるめて、薬品や器具の収納に使っています。
重いものを入れて安定が悪いときは、石膏を中に入れ固めてから使用すると倒れません。
歯科診療室にはさまざまな材料と機材があり、何かを作るのにはとても便利!です。
みなさんの便利グッズは何ですか?