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役割を持たせてあげれば

2005年11月07日

10月6日に我が家に赤ちゃんが誕生しました。トイプードルが2匹です。
帝王切開の末無事この世に誕生しました。
生誕の感動と共に教えられたのが、役割の凄さです。
当たり前ですが、生まれた途端に「母親」になったのです。甘えん坊だった我が家の「メーちゃん」が、お乳を与え、自分より10倍大きな犬が近づくと、わが子を守るために威嚇する勇気。母は強しです。
人も幾多のペルソナ(仮面)を着けて日々過ごしています。母親・父親の仮面、仕事の仮面・友達といる時の仮面など。二重人格と、よく人を見がちですが、様々なバージョンの自分がいて当たり前なのですね。日頃は、甘えた姿を見せていても、いざ仕事になると、切り替えられる。それは人間の才能なのです。中には切り替えられない人が、最近、多い様に思います。プライベートの自分を仕事にまで持ち込んでいる人。患者さんや同僚、先輩と友達気分で接する人など。言葉遣いがどうかと思われがちの人や、遅刻しがちの方々がいるかも知れません。
そんな方々には、役割を持たせてあげればいいのです。『魔法の言葉委員会の委員長』や『遅刻撲滅委員会の委員長』など。問題のある人に直接指導して直すのも手ですが、問題のある人に指導させる役割を与えるのです。すると自ら皆を引っ張り対策を考え、指示を与える役割の中で、多くの気づきを得、自発的に動きが取れる様になるのです。この方法は、ディズニーランドでも取り入れられています。もちろん、委員長に仕立て上げる時には、「あなたここに問題があるから、○○委員長をやりなさい」ではなく、その人の能力を信じ、「問題を解決するのに力を貸して、すると助かるわ」のスタンスで入らないと嫌味と取られて逆効果になり得ません。人は誰かの役に立ちたいものです。
人を育てるのは役割・環境を与えることも1つの手段です。