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生涯発達心理学に見る部下育成 後編

2007年12月17日

1. 部下(スタッフ)は同僚と思う。
2. 対等に叱る。
3.10秒ルール。

2番目の対等に叱るは、一方的に上から目線で叱咤激励するのではなく、「少し先輩の意見としてこう思うが、〇〇さんはどう思う?」と言う具合になるべく目線を下げた状態で叱る。相手の意見を汲み取れるように叱ることが大切かと思います。それでなくとも、上司という存在は緊張する存在です。なにしろ決定権を持っているので、極端な話し、生きるも死ぬもこの人のさじ加減的な思いがあるのかなと思います。親のような存在ですよね。

一方的に叱責されると、私はダメな存在、役に立たない、嫌われている。と地面に潜り込んでしまいます。それがもっと進んでくると、今度は反抗という形に現れ、コミュニケーションが取れなくなってしまいます。相手の、意見も聴けるような状態で叱る。これが対等ではないでしょうか。

3番の『10秒ルール』質問に対して、10秒以内で反応する。忙しい皆さんにとっては少々難しい事かもしれませんが、なるべくと言う事で意識してみて下さい。質問とは、疑問を解決する事によって自分が成長しようとする事ですよね。即答は新知識として取り込むことが出来るのです。そのときにすぐに反応がないと、興味が他に移ってしまうのです。何の為に質問したかも記憶が薄くなってしまうのですね。私も、資料を取りに行こうと下階の部屋へ行くと、愛犬の餌皿が目に入り、「あ!そうそうご飯あげなくっちゃ」。と思いながらも目を上げるとチョコレートが飛び込んでき「あ~おいしい!」、そのまま上階のデスクへ、「あ!資料忘れた!!」といったことがよくあります。人のモチベーションは生得的なもの。生まれ持っている好奇心を満たしてあげ、社会的達成動機を叶えてあげる。つまり出来たことを認めてあげる。そして自信を付けさせてあげる。この繰り返しが人を成長させていくのでしょうね。