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右脳・左脳

2007年09月18日

皆さんは、右脳派ですか?左脳派ですか?そもそも、右脳・左脳の役割分担というのは1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカの大脳生理学者、ロジャー・W・スペリーによって発表されました。「右脳」は、非言語性、感覚性、音楽・絵画性などをつかさどる脳で、直感的で創造性に優れている。そして自発的。一方、「左脳」は数学的、論理的、言語的な機能を持つ脳で、現実・事実・知識・本質を探求していく脳と認識されています。右脳派は芸術家に多く、左脳派は研究者に多いと一般には言われていますね。

では、どちらがいいのでしょうか?一般の社会生活を営む上では両方が均等に働いている方が便利ですね。偏っているのが悪いのでなく、均等に働く方が、バランスにいい生活ができるのかなと思います。例えば、作曲家や音楽家の方を見ても、一見右脳派かと思いますが、素晴らしいメロディーは創造するものの、きっちりとリズムも計算されていますよね。4分の3拍子とか。両方が兼ね備わってバッハのようなあんなにきれいなメロディーが私たちの耳に届いているのですね。

前号のコラムでも書きましたが、日常生活でも同じですね。患者様が満足してくださるにはどうすれば良いのか?院内が楽しく一丸となって仕事をするにはどうしたら良いのか?最近はハウツー本も沢山出版されていて答えが書いてあります。でも、身に付かない。それはプロセスがないからではないかと私は思います。右脳を使って患者様の喜ぶお顔を想像して、左脳で今までどんな事で喜んでもらえただろうか?と探求する。そして右脳で実行してみる。実行してみて、どうだったかを左脳で検証する。その繰り返しですね。さらには1人の知恵より、沢山の知恵。1つの目標に向かって、スタッフが知恵を絞るプロセスもよい環境を作るための第一歩なのかもしれませんね。