2002年06月17日
連載が始まって、3回目です。
いつもの、接遇・応対から、内容が外れてしまうかもしれませんが、ほんの少し、最近の若者事情をお話させて頂きます。とはいえ、もちろん、指導・マネジメントには、ちょっとしたポイントになるかと思います。
先生ご自身と医院のスタッフと、どれくらいの年齢差がおありなのでしょうか?
私は現在42歳。今年の新入社員研修でお預かりした受講生と、20年の差が生まれてしまいました。自分では、実年齢よりも随分若いつもりですが、数字をみると、親子の年齢差だと痛感いたします。
研修講師も、受講される方とあまり年齢が開くのは、受講生の感覚・考え方の共感性といった点では考えなくてはなりません。
そろそろ、若い講師に新入社員研修は任さなくてはならないかも知れませんね。
このコラムをお読みの先生方も、年齢には幅がおありだとは思います。
私と同じ、40代以上の先生方だと、概してですが、「○○君は、よく努力し、がんばっていますね。本当に、君ががんばった
おかげで、この結果がでました・・・。」
という賞賛の声は嬉しいと思います。いかがでしょうか?
努力・積み重ね・励むとうワードが、本人の成果を評価してもらえた表現であると、感じる世代です。(もちろん、この私もです。)
ところが、今の20代、30代前半の世代の方々は、努力とか、がんばるというような表現よりも、本人の感覚・感性・センスについて評価をされることを好む傾向が強いのです。
ですから、
「今回の結果は、君のセンスがあればこそです。本当に君の光った感覚が活かされましたね。」
と、持ち備わった才能・能力を発揮した結果、良かった!と賞賛されると嬉しく受け取れるというわけです。
全ての方々に適用されるわけではないでしょうが、その世代による傾向の特徴をご理解されることをお勧めいたします。
これは、マネジメントに使えるからです。
20代前半の若いスタッフ指導場面で、「もっと、努力しなさい!」というよりも、「君は、いいセンスをもっているのだから、もっと、そのセンスを磨きなさい!」と変えてみるとか・・・。
「その程度のがんばりでは、私の要求レベルには満たない!」と叱る場合でも、「君の感覚を、もっと研ぎ澄まさないと、更なる要求には答えられないよ!自分の感覚を信じなさい!」と言い換えることで、スタッフ自身の能力ややる気がアップしたなら・・・。そんないいことはありません。
年齢ではなく、世代の違いととらえて、少し指導表現を変化させるのも、先生方の引出しをまた、ひとつ増やすことにもつながるのではないでしょうか?
一度、お試しください。
結果がよくなれば、その結果にいきつく手段は、いろいろあってもいいのではないでしょうか?