2003年01月20日
今回は、患者さんとの関係を深めるための、質問のスキルについてお話します。少し、学習モードになりますが、ご容赦ください。
質問のスキルには、4つあります。
(1)状況を尋ねる
(2)問題を明確化させるために尋ねる
(3)問題の重要性を認識させるために尋ねる
(4)必要性を認めるために尋ねる
(1)は、現在の状況を尋ねます。
「痛みはありませんか?不都合なないですか?」
(2)ご本人が気付いていないことを顕在化するためのお尋ねです。
「どうして、こんなふうになったのですか?」
(3)このまま放っておくと、大きな影響が出ることに気付いてもらうお尋ね。
「ここで治療をやめられると、あとでもっと痛くなりませんかね?」
(4)理想的な姿をイメージしてもらうためのお尋ね。
「応援しますから、がんばってきれいな歯にしましょうね。」
営業・交渉事を仕事としている方でなくても、この4つの質問のスキルを身につけているとコミュニケーション能力は高まり、患者さんにとっては、「本当に私のことを気遣ってくれるいいスタッフだわ。」という感覚を持っていただけます。
これを応用すると、ホワイトニング手法の提案や、保険外治療の提案ができることになります。
いかがですか?これからの医療も、営業や交渉のスキルも取り入れていかれてはいかがでしょうか?