2002年09月17日
さて、今回は、先生のもとで働くスタッフの価値観について考えてみましょう。
まずは、先生ご本人にお伺いします。
先生ご自身、働くということの中で、一番大切にされていることは何ですか?「このことがないと働いていけないな・・」と、強く感じることは何でしょうか?
1)金銭
2)認められること
3)感謝されること
4)地位・名誉
5)人に尽くす気持ち
6)自発性
7)自己成長
8)他への影響力
9)個人の生活
10)安定した収入
11)挑戦
12)夢への実現
13)目標達成
14)後輩指導
15)知的欲求
16)自己実現
17)組織確立 など。
挙げればきりがないのですが・・・・。
私たちの価値観は様々です。何が良くて、何が悪いという価値観はありません。
それぞれの個人が大切にしている判断基準、欲するものは様々です。
でも、私たち人間は、自分の要求するものに近づくために、また手に入れるために、その手段として働き、その結果、自分の一番得たいものを手に入れようとします。
それが、働くことの価値観だと思います。
しかし、私たちは、お互いの価値観について話し合ったり、理解する機会を案外持ちません。いいえ、敢えて持とうとしません。自分の価値観と変わりないものを、他の人も持っているであろうと思い込んでいます。
一度、スタッフの方々の価値観チェックを行うことをお勧めします。
なぜ、残業を伝えると、非常にふてくされて態度が悪くなるのだろう?うちのスタッフのA子さんは…・。
ひょっとしたら、彼女の価値観は、個人の生活の充実なのかもしれません。
とすると、何よりも大切にしていて、その充実を得るための働くという行為ならば、彼女にとって残業は気分を害するほど大問題な要求なのかもしれません。
やたらと、新人のスタッフへ威圧的な態度をとる先輩スタッフの○美さん、素直な性格だったのに、後輩が入ってきた途端、どうしてあんなに、偉そうなのだろう?
彼女のなかに、他への影響力を及ぼしたいという欲求が強くあり、それが、最近の行動に表れているのかも知れませんね。
私たち人間の言動には、必ず、原因となるものがあります。「なぜ?」といぶかしがる前に、一度、スタッフの価値観を把握されてみてはいかがでしょうか?
次回は、その価値観把握の上での指示の出し方についてふれさせて頂きます。