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社会人のマナー講座(13) ~質問のスキル II~

2003年02月03日

前回は、患者さんに、ご自分の現状況に気づいていただく、お尋ね、質問のスキルについてお伝えいたしました。

いかがですか?現場で活用されていらっしゃいますか?

内容が前後いたしましたが、なぜ、この質問のスキルが必要なのでしょうか?

先生方の中には、「いちいち、質問して本人に気づかせるより、即、説明したほうが早いだだろう?」と感じておられる方が多くいらっしゃるでしょうね。

確かにそのとおりではありますが、人間は『なまものです』。感情があるのです。生きているのです。感性の生き物なのです。

「人間は、他人から説得されたくない。自分の言葉で自分で自分を説得したいのです。」という心理が働くのではないでしょうか。

このような経験はありませんか?

親友からの相談事に対し、一所懸命に答えてあげているのに、実は、友人は何もかも、自身で決めていて、その後押しをして欲しいから他人に相談しているなーと感じたこと。

「君、本当はきめているんだろう?」なんて問いただしたご経験、ありませんか?

要は、そのとおりなのです。

高名な先生が、患者さんご自身のためと思い、いろんな治療方針を伝えても、やはり、患者さんは自分で選びたいのです。その最終治療方針を。

ですから、患者さん自身の本当の欲求を探すべくコンサルティングされれば、治療方針決定までの時間短縮になるのかと思います。

いかがでしょうか?

これは、従業員マネジメントにも応用できると思います。一度、ご検討いただければ幸いです。

これから、ますます、患者さんとのコミュニケーションが、医院経営に影響を及ぼす時代になると思われます。