2002年10月21日
さて、今回も「働く価値観とその指導方法」について、お話しさせて頂きます。
先生の医院内でも、【認められること】を挙げられたスタッフが、多いのではないでしょうか?
業界に関らず、多くの方が、この【認められること】の価値観のために、一生懸命働いているのではないでしょうか?
ただ、この【認められること】という価値観の中には、実に様々な内容が含まれています。
仕事の結果を評価されること、取り組み姿勢を認めてもらうこと、礼儀正しさを認められること、課題にチャレンジする精神を認めてもらうこと、など、本当に多くの内容を含んでいます。
ただ、とても重要で大切なのは、だれに、どんな内容を認められたいかが、それぞれ異なるということなのです。
そして、その内容には、なぜ?かという理由が必ずあるのです。
要は、このだれに、なぜ、どんなところを認めてもらうことが、キーワードになるのです。そのキーワードこそが、働くモチベーションにつながるのです。
先生とスタッフの間で、だれに、なぜ、どんなところを認めていただきたいかという事についてかについて、オープンに話し合える関係であれば、マネジメントには全く問題がないといえるでしょう。
このだれに、なぜ、どんなところを認めてもらいたいかを把握することで、スタッフの評価ポイントが明確になり、スタッフの能力のアップが簡単にできるのです。
(1)先生に、受付の笑顔の応対を、以前に比べてぐんと良くなったところを認めてもらいたい。
上記の場合であれば、そのスタッフは以前の先生からの注意を改善しようと日々、努力しているわけですから、その努力と結果をきちんと評価し、以前よりも、笑顔のどんなところが良くなったかを認めてあげれば、そのスタッフはさらに接遇アップを心がけるようになるでしょう。
(2)先生から、診療中の器具手渡し段取りが早くて正確だと、同期入職の中で一番と認められたい
少しでも、同期入職の中で成長度合いを認めてもらいたいスタッフなら、個人比較はできませんが、その努力と結果を認めてあげることで、そのスタッフはやる気を高めるはずです。
要は、このような認められることの中身を話し合える人間関係づくりを築くことが、管理者には必要となります。
その人間関係こそが、医院の発展につながります。
一度、スタッフと何気なく話してみる機会を作られてはいかがでしょうか?
スタッフの多くは先生に認められたい願望が高いはずです。