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スタッフの一工夫で人気歯科医院に その2【3】第3回 自分で説明媒体をつくってみよう

2010年08月02日

歯科衛生士のみなさんは、患者さんに毎日、さまざまなことを説明し指導していると思います。

やはり、言葉だけの説明よりも、絵や写真など視覚を使う媒体を使ったほうが説明しやすく、患者さんも理解しやすいと思います。

とくに現代は、インターネット・パソコン・ゲーム機などの発展で、ビジュアル的説明に多くの人が慣れています。

学校の教材なども絵・写真がとても多いですよね。

歯科用説明媒体もいろいろな種類があり、販売もされています。

また、説明や指導の参考になる雑誌・書籍などは、書店でも購入できます。

既存の説明媒体を使うだけでなく、「この説明はこれで、この説明のときはこれ……」のように使い分けも必要で、いくつも用意しなければなりません。こんなときは、自分が伝えたいことを集めたもの、使い勝手の良いものを作っておくととても便利です。

 

≪用意するもの≫

1:A4サイズのポケットファイル:

これは100円ショップの製品より耐久性を考えて文房具店のしっかりしたものがおすすめです。

2:資料:

次のような説明に使いたい資料を集めます。

・本・雑誌・インターネット・新聞などから収集します。

一般向けの雑誌・新聞の記事はとてもわかりやすい文章で、イラスト・写真なども使ってあり、「新聞にも載っていますが……」というと伝わりやすいようです。

ただ、その意見が偏った内容ではないことなど、きちんと判断できる知識をもつ必要があります。

・イラストが得意な方は、イラストや貼り絵なども楽しいと思います。

実物を貼って厚みが出てしまったり、凝った細工をして耐久性が悪いと、かえって見にくくなるので注意しましょう。

・写真。患者さんが購入しやすいように、近所の薬局・スーパーで売られている歯磨剤・洗口剤・キシリトール製品などを集めて写真に撮っておくと、製品の説明にとても便利です。

患者さんから「おすすめの歯磨き粉ってありますか?」と質問されること、多いですよね?

こうして、使いたい資料を集めたら、後はファイルに入れていきます。

このとき、しっかりとストーリーを組み立てて、ファイリングしていくことが大切です。

内容があちこちに飛んでいたり、極端に違う説明を集めてしまったりすると(たとえば、むし歯予防の説明なのか、義歯の使い方の説明なのかなど)、わかりにくくなってしまいます。

そして、新聞など記事以外はあえて言葉は入れないようにしています。

そのほうが「私の説明」をしっかり聞いていただけるようです。

使わないときは待合室などに置き、記事を読んでいただいたり、必要な方にはコピーをお渡ししたりできます。

「甘い飲み物をおばあちゃんがあげちゃうのよね……」という場合に、「この記事を読んでいただいたらいかがでしょうか?」とアドバイスすると、言いにくいお嫁さんもさらっと家で伝えられたケースが何度かありました。

使える記事や写真・イラストがないかと、日ごろから見ていると、自分の勉強にもなりますし、楽しいですよ。