2009年03月16日
歯科医院での新患の来院理由を調査すると、口コミが圧倒的に多いことがわかります。
私のクライアントの多くは、新患の実に50%以上が口コミで来院されています。
弊社クライアントには、治療やサービス面で圧倒的な強みを持つ歯科医院が多く、強みをクローズアップすることで、来院してほしい方が口コミで広がっているのです。
この口コミについては、限定されたファン層が多数の方を紹介してくれるケースが多く、この特定層へのアプローチを少し変えるだけで、画期的に変化が現われます。
一般的には、特定のファン層(20%)が約80%の口コミ発生に貢献しているといわれていて、まさに“80:20の原則”(売上の80%は20%の主力商品で占める)のとおりです。
ですから、歯科医院で増患を考えたとき、口コミアップ策は欠かせません。
その口コミをアップ策で、もっとも優先順位が高いのが、紹介をしてくれた方へのお礼状の送付です。
このお礼状は、多くの歯科医院で取り組んでいることかと思いますが、ちょっとした工夫で結果が大きく異なります。
お礼状の内容としては「このたびは、伊藤様をご紹介いただき、まことにありがとうございました。
私ども、ホウヤ歯科クリニックの財産は、これまで築いてきた人間関係だと考えております。
これからも、私たちの治療・サービスを必要とされるご友人やお仲間がいらしたら、是非、ご紹介をいただければと思います」というように、紹介者が紹介してよかったと確認できるコメントを添えることが重要です。
お礼状を送付する際には、紹介されて来院された伊藤様に「紹介をしていただいた鈴木様へ、お礼状をお送りしてよろしいですか?」と、御礼状送付に関して承諾を得ることも、欠かせないポイントです。
この確認の結果、「そんな些細なことまで配慮してくれる歯科医院なら、治療にも安心できる」というように意識が変化し、この患者さんも次の患者さんを紹介しても大丈夫という気持ちになります。
このように感謝の気持ちを徹底してお伝えすることで、「歯科医院は紹介をすると喜んでくれるんだ」というように、紹介をプラスに受け取るようになっていき、その結果として、第二、第三のファン患者を作っていってくれるのです。
なお「紹介カード」をつくっておられるなら、ただ受付の前においておくだけでなく、20%の特定ファン層に「もしも、私たちの治療・サービスを必要とされるご友人・お仲間がいらっしゃいましたら、是非ご紹介いただきますよう、お願いいたします」と伝えながら、お渡しすることです。
ファンを創造し、紹介者を増やすために、ぜひ口コミ増加策を実践していただきたいものです。
>>寶谷先生のホームペ-ジ
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