2009年04月06日
業績好調な歯科医院の共通点の1つとして、来院者の立場に立って1人ひとりと共に喜び、共に悲しみという姿勢で、1回1回の治療を真剣勝負で対応し、来院者へ多くの感動を創造している点があげられます。
来院者にとって治療が終わる日は、格別の喜びをともなう日です。
たとえば、矯正治療で考えた場合、治療する側にとってブラケットをはずすことは、日常のありふれた作業でしかありません。
しかし、来院者にとっては、特別な思いが交錯する一生に一度しかない特別な記念日でもあるのです。
矯正治療の場合、特別記念日として実践すべきことの1つとしてこの、ブラケットをはずす際に、スタッフ全員で花束を贈呈するという取り組みがあげられます。
来院者にとっての大切な日に、スタッフ全員で「おめでとう!」のお声がけをすると同時に、その瞬間を撮影し、花束とともに記念写真をプレゼントします。
何度もその場に立ち会いましたが、歯科医院でそんな演出をしてくれると想像もしていなかった来院者は、本当に喜びの表情でいっぱいになります。
このような演出によって、大きな喜びを得るのは、お子様以上にご両親のほうです。
花束を渡しながら「これも、お父さん、お母さんのおかげだね、感謝してね」というような言葉を添えてお渡しすると、父兄は本当に幸せそうな表情をされ、感慨深く涙を流されることもあるほどです。
こうした来院者視点での取り組みを継続することで、来院者やその父兄が感激する様子を目の当りにしたスタッフは、「歯科医院での仕事は、単に症状の悪いところを治療するだけでなく、来院者の幸せに貢献できる仕事なんだ」と、歯科医院で働く素晴らしさを再認識するきっかけになるのです。
これは矯正のケースに限ったことではありません。
インプラントの患者さんの上部構造が出来上がってきれいな歯がそろったとき、総義歯が出来上がって噛めるようになったときなども、来院者にとっては特別な日ですから、セレモニーをすることは演出効果として大きいものです。
また、誕生日に来院された方には、バースディカードにプレゼントを添えて贈るのも、意外性があって喜ばれます。
このように、来院者の立場から“何をしてほしいのか”という観点で考え、それにマッチした取り組みを実践することで、ファンづくりの推進、口コミの増加、そしてブランド歯科医院づくりの階段を上がることになり、結果として増患につながっていくのです。
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