2009年05月07日
皆さんのクリニックの待合室では、壁一面にポスターが貼っていたり、テーブルにリーフレットが無造作に置いていたりすることはありませんか?
待合室の壁一面を使って、いくら有益な情報を提供しても、効果が期待できないという事実を認識している歯科医院は少ないようです。
待合室で行う情報提供は、雑誌や小冊子等の書物であればいいのですが、壁に既製のポスターを貼るだけでは、効果が期待できないばかりか、クリニック全体の雰囲気を壊すこともあります。
待合室では、全体の雰囲気を壊さないように、情報提供ツールの活用を最小限に抑え、情報提供の際には、できるだけ動画を映すことのできるモニターを活用するほうが望ましいのです。
ファミリー向け歯科医院であれば、待合室で無造作にポスターを添付していても、大きなマイナスイメージにはならないかと思いますが、オフィス街で居心地の良い空間を求めるOLをターゲットにしている歯科医院では、せっかく作ったブランドイメージを落とさない工夫が欠かせません。
情報提供を徹底するのであれば、映像を活用するか、診察室内で行うことをおすすめします。
来院者は、診療室に案内されても、ユニットに座って治療の順番を待っている間、何もすることがありません。
そんな時に、患者さんの目線の先に、ちょっとした院長の治療コンセプト、自費に関する提案、スタッフの得意分野を映像やポスターで情報提供をすることで、来院者と話しをするきっかけを作ることができるのです。
あるクライアントでは、ユニット前のモニターやポスターで情報提供を行ったところ、「透明感のある白い歯にできるんですか?」「快適な金属の入れ歯を作るには、いくらかかるんですか?」など、待合室で同じ情報を掲示した場合と比較して、来院者の質問が倍増したそうです。
このような適切な情報提供によって、来院者の歯科治療への意識が高まり、スタッフとのコミュニケーション機会が増加していきます。
それらの工夫の連続が、既存の来院者を信者的な来院者へと変化させ、紹介患者を増やし、結果的に増患につながっていくのです。
>>寶谷先生のホームペ-ジ
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