2009年02月02日
市場の飽和状態が経営課題になっている歯科業界では、来院者数の確保は非常に重要なテーマです。
来院者数を確保しようとする際に、考える必要のある切り口は、新患を増加させる方法と、既存の患者を囲い込む方法の2つです。
新規開業から間もない歯科医院では、新患を確保することが最優先事項となりますが、それ以外の歯科医院では、既存の来院者の囲い込みが最優先課題です。
新患を確保するためにかかるプロモーション費用は、既存の患者を囲い込む場合の5倍以上のコストがかかるといわれており、現在のような来院者数を確保しにくい状況下では、ある程度、医院経営が軌道に乗った時点で、既存の患者を囲い込むことに力を入れていくことが大切になってきます。
このような取り組みを効果的にすすめていくためには、院長や一部のスタッフだけでなく、医院の皆が一丸となって取り組まなければなりません。
あなたのクリニックでは、下記の取組みの実践度はいかがでしょうか?
◆ウェブプロモーション(ホームページの有効活用)
◆イベント、セミナーの開催
◆患者の細分化
(潜在患者→見込み患者→既存患者→信者的患者という育成の仕組み)
◆会員制度(来院者の組織化)
◆リコール対策、キャンセル対策
◆医院の紹介カード・医院パンフレット・ニュースレター・
名刺等の情報提供ツールの充実
増患のためには、このようにさまざまな取り組みがありますが、取り組みの有無以上に、それぞれをどのレベルまで取り組んでいるかを考える必要があります。
多くの院長から「これらに関しては、すべて取り組んでいます。
しかし、結果が出ないのです」という声をよく聞きます。
取り組んだことがあるレベルと、可能な限りの考えられるすべてを実践するのとでは、その後の結果は大きく異なります。
本当はもっとできるはずなのに、自分なりの取組レベルで満足してしまう歯科医院が多いのが実状です。
ひとつ紹介カードの事例をご紹介しましょう。
医院の紹介カードひとつにしても、紹介カードをもらった来院者が、友達や家族に渡したくなる仕掛けを作れるかどうかで結果が大きく異なります。
たとえば、紹介カードの裏面に当日撮影した来院者本人とスタッフとの記念写真を印刷して渡すだけでも、
「こんなことまでしてくれる歯科医院だったら、友達に話をしてみよう」
「私は、この写真に写っているスタッフがいる歯科医院に通院しているの」
と口コミが発生する可能性が高くなってきます。
このように、来院者の立場になって思考すること、他の歯科医院では取り組んでいない、ちょっとした工夫を院長・スタッフ一丸となって積み重なることでファンが生まれ、結果として、増患に結びついていくのです。
>>寶谷先生のホームペ-ジ
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